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【武田薬品工業】売上高首位でも収益性に課題 外国人社長の成果まだ見えず

週刊ダイヤモンド編集部
2016年12月22日
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近年、株式時価総額でアステラス製薬に一時逆転され、純利益では水をあけられている国内製薬の王者、武田薬品工業。クリストフ・ウェバー社長CEOの改革成果は、数字上まだ目立って表れていない。(「週刊ダイヤモンド」編集部 土本匡孝) 

 「上期は素晴らしい業績でした」。10月28日に開催された第2四半期決算説明会で、2014年に就任したクリストフ・ウェバー武田薬品工業社長CEOは強調した。

 武田薬品が成長ドライバーと位置付ける「消化器系疾患」「がん」「中枢神経系疾患」「新興国事業」がけん引し、通年の純利益予想を今年5月公表時より3.4%増の910億円に上方修正した。

 ウェバー社長CEOが個別の製品を挙げる場面があった。安倍晋三首相が患ったことでも知られる潰瘍性大腸炎などの治療薬「エンティビオ」と多発性骨髄腫治療薬「ニンラーロ」だ。

 エンティビオは世界54カ国で承認され、9月単月売上高でそれまで武田薬品の新薬売上高トップだった多発性骨髄腫治療薬「ベルケイド」を超えた。年商10億ドルを超える新薬を指す「ブロックバスター」入りは確実だ。ニンラーロも15年12月の米国発売以降、同国で順調な立ち上がりを見せている。

 新薬の特許が切れると、同じ有効成分で安価なジェネリック医薬品(後発医薬品)が参入するのが常。大型製品であればあるほど極端な業績悪化原因になり得る。

 武田薬品にとってベルケイドは収益の柱の一つだが、17年に米国で特許が切れる。決算説明会でウェバー社長CEOは、その影響も「エンティビオとニンラーロの伸びでカバーできる」と言外ににおわせた。

 振り返れば、武田薬品では10年前後に「4打席連続ホームラン」と評された大型4製品の特許が相次いで切れた。営業利益を見ると、それら自社製のドル箱で稼いでいた07年3月期(4585億円)に比べ、近年では約3分の1(図(1)、ただし15年3月期は米国アクトス訴訟和解があったため例外的。また会計基準が違うため単純比較はできない)だ。

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