(5)初・中級者の技術の習得に向いている

 私はスポーツ少年でした。小学校はサッカー、中学校はバスケ、高校に入ると空手、社会人になるとボクシングをはじめました。そんなスポーツで大事なことはなんでしょうか。顧問の先生やトレーナーからしつこく言われ続けたこと。

 それは、基礎の反復です。

 バスケではランニングシュート、空手なら正拳突き、ボクシングならワンツーです。

 まずは、これらの動きを確認する基礎の訓練から、部活やトレーニングをスタートします。基礎をないがしろにして、上達はありえません。上達とは基礎の反復によって、はじめて手に入るものだからです。

 株の売買も、これと同じです。

 実際にやってみて、反省して、改善点を探してみる。

 昨日より少しでも上達しようと、そこからもう一度、改善を重ねて、工夫を加えながら反復する。そうすることで、少しずつ、少しずつ、上達していきます。

 結果、より高度な動きができるようになり、さらに複雑な動きができるようになるのです。

(つづく)

上岡正明(かみおか・まさあき)
株式会社フロンティアコンサルティング代表取締役社長
1975年生まれ。放送作家を経て、27歳で戦略PR、ブランド構築、マーケティングのコンサルティング会社を設立し、独立。現在まで14年間、実業家として会社を経営する。これまでに、三井物産やSONYなど200社以上の企業ブランド構築、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントやPRなどを行う。
起業する一方で、同じ時期に元手200万円で株式投資をスタート。以後、リーマンショックと東日本大震災という2度の破算危機をなんとか持ちこたえ、株の保有資産1億円を達成する。現在も、会社経営の傍ら株式投資は継続中。独自に編み出した「うねりチャート底値買い分割投資術」で着実に利益を上げている。保有資産は、購入した不動産などを含めて1億5000万円をキープ。トータルでは1億円以上のプラスに。また、エンジェル投資家としての一面も持ち、スタートアップをはじめ、これまで500社以上の有望な会社に投資して株を保有する。
多摩大学大学院経営情報学研究科(MBAコース)在籍中。
学校法人バンタンJカレッジ客員講師、日本マーケティング学会会員、日本神経心理学会会員、一般社団法人日本行動分析学会会員

※次回は、1月11日(水)に掲載します。