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実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦

準強姦事件、8人の被害経緯に学ぶ「お酒と油断」の危険性(上)

露木幸彦 [露木行政書士事務所代表]
【第45回】 2016年12月24日
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お酒に酔っている女性は「このままついていくと危ないかも」と気づかないと、取り返しのつかないことになります(写真はイメージです)

 無理やりお酒を飲ませ、酩酊状態で抵抗できない女性に対して力ずくで非合意の性交渉を強要する…そんな最低最悪な事件を慶応義塾大学そして千葉大学の学生が起こしたことはすでに報じられており、また前回は加害男性に責任を取らせた相談実例を紹介しました。警察庁によると強姦の認知件数(平成26年)は1250件ですが、これらは氷山の一角に過ぎません。

 性犯罪の被害女性がセカンドレイプ(責任を取らせる過程で、さらに第三者に傷つけられる)を恐れて泣き寝入りするケースが圧倒的多数なので、実際の被害件数は何倍にも上ると思われます。前述の千葉大、慶応大の報道でも被害女性の証言が伝わってくることはありません。加害男性の一方的な言い分だけが表に出てくるので、「そんなの被害者の自己責任でしょ!」と罵る人が必ず出てきます。

 そんな無責任な傍観者を黙らせるべく、私のところに相談に来た被害女性55人の生声を紹介しましょう。今回、取り上げる55人は準強姦の被害者で「抵抗できなかった理由」は主に飲酒による酩酊状態で、妊娠していないケースに絞りました(酩酊以外の理由、妊娠している場合は除外)。

年収の少ない女性の被害多数
女性に謝罪をした男性は少数

 具体的には(1)被害者の年齢、(2)年収、(3)相手の年収、(4)謝罪の有無、そして(5)希望の補償額(慰謝料、給与補償、内科、診療内科、産婦人科の医療費など)を抽出しました(いずれも相談当時)。

 まず年収ですが、男性の平均は855万円、女性は148万円なので年収格差は約6倍。ワーキングプアの女性が高給取り男の「性欲の餌食」になる、という構図が見て取れます。次に謝罪の有無ですが、女性に謝罪した男性は11人(20%)に留まり、44人(80%)は謝罪していないので、男性の8割は悪いと思っていないのでしょう。

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露木幸彦[露木行政書士事務所代表]

つゆき・ゆきひこ/行政書士、フィナンシャルプランナー。1980年生まれ。国学院大学卒。男性の離婚相談に特化した行政書士事務所を開業し、開業から6年間で有料相談件数7000件、法律文書作成900件を達成。公式サイトは1日訪問者3300人、会員数は1万3000人と、業界では最大規模にまで成長させる。2008年よりドコモ、au、ソフトバンクの公式サイトで法律監修を担当。四半期に一度、大相談会を開催している。主な著書に『結婚貧乏~結婚してはいけない人を避ける方法』(中央公論新社)、『離婚のことばハンドブック~今すぐ解決したい人のキーワード152』(小学館)、『男のための最強離婚術』『男の離婚 賢く有利に別れるための6つの成功法則』(共にメタモル出版)などがある


実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦

昨今の離婚事情は複雑化している。夫が借金、浮気、暴力を繰り返して妻に愛想を尽かされるという「昭和型離婚」ばかりでなく、足もとでは「草食系離婚」も急増している。妻が多重債務、不倫、ヒステリーなどを繰り返し、真面目で優しい夫がそれに絶えられなくなって離婚を決意するというパターンだ。そうしたなか、離婚トラブルで悩み悶える男性が増えている。一度離婚トラブルに発展すると、男性は多くの精神的・物理的な負担を強いられる。到底納得できない理不尽な離婚トラブルに意図せず巻き込まれた場合に備えて、普段から対処法を考えておくことは必要だ。「男性の離婚相談」に特化し、数多くの相談実績を誇る行政書士の露木幸彦氏が、毎回実例を挙げながら、男性が陥り易い離婚トラブルへの対処法を指南する。読まずに泣くか、読んで笑うか――。現在離婚トラブルで悩んでいる人もそうでない人も、「他人事ではない男の離婚」について考えるための参考にしてほしい。

「実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦」

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