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医療ジャーナリスト 木原洋美「夫が知らない 妻のココロとカラダの悩み」

妻が突然「アルコール依存症」仕事熱心な夫はどうしたか

木原洋美 [医療ジャーナリスト]
【第16回】 2017年1月6日
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亭主が「元気で留守」のうちに
妻は自宅で酒浸り

 「ウッ、オェッー」

 早朝のトイレ。

 背中を丸め、便器に顔を突っ込むようにして、恵子さん(仮名・32歳)は吐き続けていた。

 といっても、胃の中はすでに空っぽ。あとはもう、レモン色の胃液しか出てこないのだが、胃袋をぎゅーっと搾り上げるような痙攣が止まらない。

 喉の奥に指を入れ、最後の一滴まで吐ききった後はよろよろと布団に向かい、もぐりこむ。頭痛とめまいでうんうん呻っているうちに時は過ぎ、夫の進一さん(仮名・33歳)が起き出した。

 簡単に朝食を済ませて身支度をし、「また二日酔いか? 気楽なもんだな」と言い捨てて出て行く進一さん。

 (気楽だなんて、そんな気楽なもんじゃない)

 反論したくなるが、具合が悪くて、それどころじゃない。

 寝返りをうつと、今度は小さな手が頭を撫でてきた。愛おしい感触。

 「ママ、大丈夫。苦しいの?」

 5歳の息子だった。

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木原洋美 [医療ジャーナリスト]

きはら・ひろみ/宮城県石巻市の漁村で生まれ、岩手県の山村で幼少期を過ごし、宮城県の穀倉地帯で少女時代を送る。明治学院大学在学中にコピーライターとして働き始め、20代後半で独立してフリーランスに。西武セゾングループ、松坂屋、東京電力、全労済、エーザイ等々、ファッション、流通、環境保全から医療まで、幅広い分野のPRに関わる。2000年以降は軸足を医療分野にシフト。「常に問題意識と当事者感覚を大切に取材し、よ~く咀嚼した自分の言葉で伝え、現場と患者の架け橋になる」をモットーに、「ドクターズガイド」(時事通信社)「週刊現代 日本が誇るトップドクターが明かす(シリーズ)」(講談社)「ダイヤモンドQ」(ダイヤモンド社)「JQR Medical」(インテグラル)等で、企画・取材・執筆を深く、楽しく手掛けてきた。2012年、あたらす株式会社設立(代表取締役)。2014年、一般社団法人 森のマルシェ設立(代表理事)。森のマルシェでは、「木を遣うことが森を守ります」の理念を掲げ、国産材の樽で仕込む日本ワインやバルサミコ酢の開発等、国産材の需要を開拓する事業に取り組んでいる。


医療ジャーナリスト 木原洋美「夫が知らない 妻のココロとカラダの悩み」

長年連れ添った妻やパートナーが突然キレる要因は何か。なぜ、いつも不機嫌なのか。女性特有のカラダの不調や悩みに起因することが多い。しばしば男女間、夫婦間に深いミゾを生じさせる女性特有の病気・体の不調について、実際の具体例を挙げて解説する。

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