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前立腺がん「脱毛症の男性は死亡率が倍」!?8つの“新常識”

木原洋美 [医療ジャーナリスト]
2017年1月9日
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2015年の罹患者は「10年前の3倍」に増加、今や胃がん、肺がんを抜いて、男性のがん罹患率トップに躍り出たのが前立腺がん。その実態についても現状についても、正しい理解は進んでいない。「男性機能」との関係をはじめ、男性にとって関心が高いが、なかには「都市伝説」的な怪しい話もある。それらはどこまで本当なのか、前立腺がん治療の名医として知られる、東京慈恵会医科大学泌尿器科の頴川晋(えがわ・しん)主任教授に聞いた。(医療ジャーナリスト 木原洋美)

オトコらしさは温存できる?

前立腺がんの「名医」として知られる東京慈恵会医科大学泌尿器科の頴川晋主任教授 Photo by Hiromi Kihra

 「前立腺を全摘したら勃たなくなるっていうじゃない。俺も覚悟していたんだがね、驚いたよ。全然、大丈夫なんだなぁこれが。フフフ(笑)」

 中高年男性ばかりの宴席。

 前立腺がん治療のための手術を終え、元気に退院した男性(60代)は、声を潜めながらもドヤ顔で語った。手術支援ロボット「ダヴィンチ」による手術だったお陰か、手術の翌日から歩行もOK。回復の早さに気をよくした男性は上機嫌だった。

 「へぇ、それはよかったですね。そんなこともあるんですねぇ。普通そうなんですか」

 メンバー中では一番年若い50代が目を丸くして聞く。

 「どうだろうね。先生には、『男性機能だけは残してください。でなければ手術受けません』ってお願いしたんだけどね。まだオトコでいたいからさ(笑)」

 うんうんと頷く男たち。

 (全摘してもEDにならないなら安心)とばかりに、前立腺がんに対する恐怖が不思議と和らぐのだった。

 さて、本当のところ、前立腺全摘は、男性機能にどれほど影響するのだろうか?

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木原洋美 [医療ジャーナリスト]

きはら・ひろみ/宮城県石巻市の漁村で生まれ、岩手県の山村で幼少期を過ごし、宮城県の穀倉地帯で少女時代を送る。明治学院大学在学中にコピーライターとして働き始め、20代後半で独立してフリーランスに。西武セゾングループ、松坂屋、東京電力、全労済、エーザイ等々、ファッション、流通、環境保全から医療まで、幅広い分野のPRに関わる。2000年以降は軸足を医療分野にシフト。「常に問題意識と当事者感覚を大切に取材し、よ~く咀嚼した自分の言葉で伝え、現場と患者の架け橋になる」をモットーに、「ドクターズガイド」(時事通信社)「週刊現代 日本が誇るトップドクターが明かす(シリーズ)」(講談社)「ダイヤモンドQ」(ダイヤモンド社)「JQR Medical」(インテグラル)等で、企画・取材・執筆を深く、楽しく手掛けてきた。2012年、あたらす株式会社設立(代表取締役)。2014年、一般社団法人 森のマルシェ設立(代表理事)。森のマルシェでは、「木を遣うことが森を守ります」の理念を掲げ、国産材の樽で仕込む日本ワインやバルサミコ酢の開発等、国産材の需要を開拓する事業に取り組んでいる。


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