横ばいの年があったとしても、増えている年は一度もなく、見事に右肩下がりとなっている。2003年に社会保険料の総報酬制が導入されたことにより、ボーナスからも同じ料率で社会保険料が引かれるようになった。当時「ほとんどのサラリーマンの手取りが減るな」と思い、手取り収入を毎年試算して推移を見ていこうと決め、恒例行事とした。

 その後も「配偶者特別控除の一部廃止」や「子どもの扶養控除の廃止と縮小」などが実施され、そのたびに手取り額は大きく減少している。

 額面年収700万円を例にとると、制度改正がなかった2002年の手取りは約587万円、2017年は約537万円。「使えるお金」は、15年間でなんと50万円も減っているのである。国の財政状況と少子高齢化を考えると、今後も増税や社会保険料の負担増は避けられない。額面年収だけ知っていても現実的なマネープランは立てられないと肝に銘じておこう。

手取り年収計算は2分でできる!

 折しも今月は職場を通じて源泉徴収票を受け取る時期。これを機会に昨年の手取り年収を計算しよう。源泉徴収票は、勤務先があなたの給料から天引き(源泉徴収)した1年分(1~12月)の所得税を、税務署に知らせるための書類である。企業と税務署のやりとりの書類なので、言葉などがわかりにくい。

 さらに今年からはマイナンバーの導入により紙のサイズが2倍になり、記載情報も増えているが、みなさんが知っておくポイントは変わらないのでご安心を。手取り額を計算するには、次の3つの金額だけ拾えばいいのである。