1月12日(木)22時スタートの新ドラマ「嫌われる勇気」の原案作品である『嫌われる勇気』は、フロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨頭の1人、アルフレッド・アドラーの教えを解説したものだ。アドラー心理学は女性誌でも特集が組まれるなど、女性に響いている。『嫌われる勇気』の熱心な読者である3人の働く女性たちに、共著者の岸見一郎氏を囲んで、アドラー心理学の何が琴線に触れたのか語ってもらった。(週刊ダイヤモンド2016年7月23日号特集「今こそ!『嫌われる勇気』」より)

『嫌われる勇気』のアドラー心理学はなぜ女性に響くのかPhoto by Kazutoshi Sumitomo

【座談会参加者
宮本悠加さん/サイバー・バズ営業局長
岡沢友紀恵さん/サイバーエージェントAmeba統括本部 人事
鈴村 唯さん/CyberZ営業

岸見 僕の本の読者には女性が多いのですが、これは僕にとっては決して意外ではありません。

 この本では、対等の「横の関係」について書かれているので、男性や上司、父親など自分が「上」に立っていると考えている人は、いわば既得権益を失うのではないかと恐れて、かなり抵抗されます。

 一方で、女性や部下、若い人などもともと失うものがない人には、すんなり理解できるのです。

宮本岡沢鈴村 へ~、おもしろい!

宮本 確かに、私たちの周りでも女性の読者が多いです。『嫌われる勇気』は読んでなくても、『幸せになる勇気』を読んでる子は多いですね。

岸見 タイトルがいいですものね(笑)。

宮本岡沢鈴村 アハハハハ。その通りですね!

岸見 僕にも社会人になって4年目の娘がいます。普段はあまり本を読む姿を見ないのですが、この本はひそかに読んだみたいです(笑)。

宮本岡沢鈴村 ウフフフフ。うれしいですね。