アジア最大の小売業であるイオン(JUSCO)にて、24年間の小売業の経験を経て独立し、小売のコンサルティング事業を行なうSensation Internationalを創業した井上博董事長。中国の小売ビジネスは移り変わりが激しく、消費者の意識も日本人とは随分違うという。日本の小売企業が世界市場・中国で勝ち残るための秘訣を、詳しく語ってもらった。
中国経済は、今後間違いなく
世界で一番になると見る
――井上さんのこれまでのご経歴を教えてください。
アジア最大の小売業であるイオン(JUSCO)にて、24年間の小売業の経験を経て独立し、5年前に小売のコンサルティング事業を行なうSensation Internationalを創業しました。
特に中国では、立ち上げからイオン3店舗を開店させるまで行なった深センをはじめとして、上海、広州、香港と合計16年ビジネスを手がけてきました。中国経済は、これから間違いなく世界で一番になります。そういう中国にあるビジネスチャンスを掴んでみたいと思ったのが、Sensation Internationalを創業した理由です。
――Sensation Internationalの事業内容は?
弊社では「流通業の中国ビジネスの支援」に特化して、以下の4つの事業を行なっています。
(1)SC事業
大型ショッピングセンターにおける総合企画(マスタープラン策定)、コンセプトプラン企画、リーシング・オペレーションを手がけています。珠海市の13万㎡のSC、重慶のスーパーマーケットを核店舗とした5万平米のSCの仕事もやりました。
(2)店舗サポート事業
中国で事業展開する日系小売業の事業プラン作成、店舗運営オペレーションのサポートをしています。
(3)チェーンストア事業
中国大手スーパーチェーン向けに、店長教育プログラムや業務改革プロジェクトを推進しています。