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吉田恒のデータが語る為替の法則

なぜ、被災国通貨の円が買われるのか?
「9・11」後のように協調介入の可能性も!?

吉田 恒
【第123回】 2011年3月16日
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 3月11日(金)に、東北地方を中心に大震災が発生しました。被害にあわれた方々には、心よりお見舞い申し上げます。

 それとともに、FXなどの投資を行っていらっしゃる方々も、これまでに経験したことのない異様な不安感を感じているかもしれません。

 今回はそういった方々に、少しでも参考に、そして励みになればと思って書いてみたいと思います。

阪神・淡路大震災の3カ月後に米ドル/円は80円を割れた

 東北地方太平洋沖地震があった当日の為替相場は、発生直後こそ円安に振れましたが、その後は大きく円高へと向かいました。

 なんとなく違和感を感じる動きかもしれませんが、じつは、このように被災国通貨が通貨高となるのは珍しくないのです。

資料1

 

 日本の大震災でまず思い出すのは、1995年1月の阪神・淡路大震災でしょう。

 「資料1」のように、震災当日に99円レベルで推移していた米ドル/円は、その後4月にかけて80円へと円高に向かったのです。

被災国通貨が急落するどころか、上昇するワケは?

 そして、こんなふうに震災でも通貨高になる動きというのは、円に限ったことではないようなのです。

 今年1月に発生した豪州の大洪水は、まだ記憶に新しいところでしょう。

資料2

 

 経済的悪影響が懸念され、対米ドルで1.02ドルから一時は0.98ドル台まで売られた豪ドルでしたが、「資料2」のように、最近は1.02ドル近くまで戻してきました。

 このように、被災国通貨が急落するのではなく、むしろ上昇するのは…

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吉田 恒 

立教大学文学部卒業後、自由経済社(現・T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。財務省、日銀のほかワシントン、ニューヨークなど内外にわたり幅広く取材活動を展開。同社代表取締役社長、T&Cホールディングス取締役歴任。緻密なデータ分析に基づき、2007年8月のサブプライムショックによる急激な円高など、何度も大相場を的中させている。2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケット エディターズ」の日本代表に就任。


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為替相場には法則がある! 数々の大相場を的中させてきた吉田恒が、豊富な過去データを分析して法則を導き出し、為替の先行きを予想します。

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