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「引きこもり」するオトナたち

努力しているのになかなか成果がでない
悶々とする引きこもりを救う『ドラッカーの言葉』

池上正樹 [ジャーナリスト]
【第60回】

 努力はしているのに、なかなか成果の出ない人がいる。とくに「引きこもり」の心性をもつ人たちは、多かれ少なかれ、このような思いを抱いているに違いない。

 「成果」って、何なのだろう?という議論もあろう。ちなみに、かのピーター・ドラッカーが出した著書『経営者の条件』は、原題が『The Effective Executive』で、「成果を上げる責任者」「結果を出す人」というような意味になる。

 ところで、今年2月に出版された『17歳からのドラッカー』(学研パブリッシング)の著者である、ノンフィクション作家の中野明氏は元々、息子が17歳ということもあり、10代向けに、ドラッカーのマネジメントの思想をわかりやすく紹介したのが同書だった。ところが、実際に購読する層の大半は、中高年世代だったという。

 大人たちがいま改めて、目標をもつことの意味や成果の上げ方、新しい働き方について、学ぼうとしているのだろうか。

 そこで、こんな「引きこもり社会」の国で、道に迷っている人たちに向けて、著者の中野氏にメッセージを聞いた。

目標を高く掲げすぎる「引きこもり」の人たち
“小さなコップ”の考え方で目標管理を

 「成果は、勧められるわけではない。コップに水をずっと入れると、急に溢れだすけど、溢れる前と溢れた後では、状況が違います。成果は、コップから水が溢れだすときに近い。“ああ、何かできるようになってきた”と思える瞬間だと思うんですね。ただ、そう思えるようになるまでの時間は、とても長い。溢れるまでは、誰もがとても地味な活動を続けていけなければいけないんです。途中で“もういいや”“繰り返しやっても成果が出ないや”と止めてしまうと、水は溢れてきません。それをどう続けていくかが大切なんです」

 いま、どんなに華やかな舞台で仕事をしている人にも、必ず下積みの時代があった。長い下積みの結果、ある日、成果が上がったと理解する自分に気づく。しかし、いきなり水が溢れだすことはない。

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池上正樹 [ジャーナリスト]

通信社などの勤務を経て、フリーのジャーナリストに。主に「心」や「街」を追いかける。1997年から日本の「ひきこもり」界隈を取材。東日本大震災直後、被災地に入り、ひきこもる人たちがどう行動したのかを調査。著書は『ひきこもる女性たち』(ベスト新書)、『大人のひきこもり』(講談社現代新書)、『下流中年』(SB新書/共著)、『ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護』(ポプラ新書)、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)など多数。TVやラジオにも多数出演。厚労省の全国KHJ家族会事業委員、東京都町田市「ひきこもり」ネットワーク専門部会委員なども務める。YAHOO!ニュース個人オーサー『僕の細道』

 


「引きこもり」するオトナたち

「会社に行けない」「働けない」――家に引きこもる大人たちが増加し続けている。彼らはなぜ「引きこもり」するようになってしまったのか。理由とそうさせた社会的背景、そして苦悩を追う。

「「引きこもり」するオトナたち」

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