自治体と連携した観光案内所を開業し、
訪日外国人の利便性向上を図る

「中部地方インフォメーションプラザin京王新宿」の対応件数の8割が外国人だ

 同社では7月、新宿駅の京王モール内に中部地方に特化した観光案内所、「中部地方インフォメーションプラザin京王新宿」を開業した。ここでは、企画乗車券を発売するほか、高山市や白川村など中部地方の10を超える自治体と連携し、ブースへの出店はもとより、観光キャンペーンや地域の物産展などを開催、中部地方の魅力を伝えるウェルカムゲートとしての役割を果たしている。

 開業以来、訪日外国人の来場者は全体の3割だが、案内所奥に配置しているカウンターでの対応件数は8割が外国人であり、インバウンド対応の成果が現れている。

 また観光案内所に近接する区域では、訪日外国人の買い物場所として、需要が高く免税に対応するコンビニエンスストア、ドラッグストア、さらにアジアを中心に人気の高い美容関連のテナントを誘致した商業エリアを整備した。4月に開業した「京王ねこのてカウンター」では、手荷物一時預かり・配送サービスを実施して手ぶら観光を推進。これら施設を拡充することで、新宿起点で旅行する訪日外国人の利便性向上を図っている。

免税に対応するテナントを誘致した商業エリア
「京王モール アネックス」
手ぶら観光を推進する「京王ねこのてカウンター」