HOME

メタボリック

肝臓

腰痛・肩こり

高血圧・高脂欠症

うつ・ストレス

ニオイ

薄毛

老化防止

禁煙

男の病気

ステージ2でも治癒率は5割
CT検査で早期発見を―肺がん

監修 吉田純司(独立行政法人国立がん研究センター東病院呼吸器外科医長)

井手ゆきえ [医学ライター],-週刊ダイヤモンド編集部-
【第38回】

 60歳を目前に肺がんが見つかったLさん。ステージ(病期)2でリンパ節にも転移があり、治る確率は五分五分、禁煙10年目のことだった──。

 がん死トップをひた走る肺がん。早期発見が難しいうえに抗がん剤が効きにくいと「難治」を描いたような悪性腫瘍だ。診断された時点ですでに7割以上の患者がリンパ節や他の臓器に転移している進行がんで、意識して早期発見に努めない限り、最初から不利な闘いを強いられる。

 胸部X線撮影による肺がんの集団検診が国庫負担で始まったのは1987年から。その後、費用に見合う効果──つまり早期発見による死亡率の減少が認められない、として97年に公費負担が見直され、現在は各市町村に一任されている。しかし、自治体によって検診の精度や方法にばらつきがあるなど問題があり、再見直しを求める声も少なくない。

 さて、肺がん死を減らすだけの有効性を持つ検診方法は何なのか。一時期、はやったPET(ポジトロン断層法)はごく早期の肺がんを見逃す可能性があり、これだけに頼ることはお勧めできない。また、MRI(磁気共鳴画像法)は呼吸器が不得意なので、これも単独ではちょっと、という感じだ。

1 2 >>
このページの上へ

井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 

週刊ダイヤモンド編集部


専門医の監修を得て、あなたの症状に潜む病気の可能性を検証。カラダのアラームをキャッチせよ。


カラダご医見番

ハードワークのストレスに加え、飲酒や脂っこい食事。ビジネスマンの生活習慣は健康面からは実にハイリスクです。痛い・苦しい・痩せた・太った・イライラする…。そんな症状はどのような病気の兆候なのか?どんな治療が有効なのか?いきいきと働き続けるために、身体と病気に関する正確な知識が欠かせません。

「カラダご医見番」

⇒バックナンバー一覧