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「日本一のマーケッター」神田昌典の
“奇跡の復興の10年”超予測!
震災後のいま、なぜ70年前の伝説の
“呼びかけの作法”がビジネスを活性化させるのか?

2011年4月4日
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 日本人は、善意で動いていると思いたい。しかし善意があるからこそ、バカげたチェーンメールが回る。

 私のところにも、「早く700km以西に避難しなさい」という、ありがたい善意に基づくアドバイスがたくさんきた。

 だいたい、そうしたデマは同じようなフレーズで始まる。

 「政治家は、すでに家族を避難させ始めた」
 「政府は箝口令を敷いている」
 「原発関係者が言っている」

 みんなパニックボタンを押す寸前だ。これが一番怖い事態であり、それを防ぐことができるのは、オピニオンリーダー、もしくはネット上のインフルエンサーたちしかいない。

 いったいソースは、どこなのか? 政治家とは、誰か? 原発関係者って、誰だ。責任あるトップか。それとも元職員か?

 こういった事実に基づく判断ができるか、どうか?

 つまり、情報を発信できるようになったインフラを持ったということは、情報を発信するひと一人ひとりが、成熟した大人じゃないとダメだということだ。アバターが多かったツイッターに比べて、フェイスブックは本名でリアルだ。

 フェイスブックで出会った人同士は、遅かれ早かれ、実際に物理的に対面することになろう。そうなると、未熟なものは未熟なもの同士で集うし、成熟したものは成熟したもの同士で集うことになる。どんな世界観を持って、どんな言葉を使っているかで、インフラのなかでの住む場所が変わってくる。

 これから急速にフェイスブック人口が増えるだろうが、その際に気をつけなければならないことは、卑劣な人格を言葉にすれば、卑劣な世界に固定化されていくということ。

――今回のように状況が読めない混沌としたなかで、ソーシャルメディアでリテラシーを持って発言できる人、できない人の違いとはどこにあるのでしょう?

 歴史に学んでいるかどうか。それが決め手だ。

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