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「グロービスMBAキーワード」シリーズ アウトプットを最大化する思考法45
【第2回】 2017年2月13日
著者・コラム紹介バックナンバー
嶋田 毅 [グロービス 出版局長兼編集長、GLOBIS.JP編集顧問]

なぜ「常識を疑う」ということができないのか?

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仕事の生産性は「ビジネス思考法」を知っているかどうかで大きく差がつきます。本連載ではクリティカル・シンキング、問題発見・解決、アイデア発想、自己啓発などの分野から「ビジネス思考法」を45個厳選した『グロービスMBAキーワード 図解 基本ビジネス思考法45』から、そのエッセンスを紹介します。第2回はビジネス思考法における「常識を疑うこと」がテーマです。

昨年もさまざまな映画やアニメ、コミックスなどが流行りました。そこで人気を得たコンテンツを改めて眺めてみると面白いことに気がつきます。いまでも興業成績トップを争う映画「君の名は。」や、秋に話題になったドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」などは比較的オーソドックスなヒットパターンと言えるでしょう。よくできた台本や原作の面白さ、キャッチーな主題曲などはヒット作の王道とも言えます。

一方で、「シン・ゴジラ」や「おそ松さん」などは常識破りの攻め方で成功した作品と言えるでしょう。

たとえば「シン・ゴジラ」はヒットする映画の常識をいくつも破っています。具体的には以下のようなやり方です。

・恋愛や家族愛の要素は入れない
・バリバリのアイドルは使わない(石原さとみさんは出演していますが)
・聞き取れないくらいの早口のシーンがある。しかも専門用語(政治や科学に関するもの)が多い
・字幕に漢字が多い
・テレビCMなどはあまり行わず、口コミで地道に観客を増やす

通常、「怪獣映画」が子どもや若者を大きなターゲットとしていることを考えると、かなりのチャレンジだったといえます。

さらに深夜アニメとしてヒットした「おそ松さん」になると、これは筆者からするとかなりの驚きです。「リバイバルもの」はある意味常道と言えなくもないですが、漫画の元祖「おそ松くん」を知っている筆者のような世代の人間からすると、あの主人公たちがニートとして成長した世界を描く、しかもブラックで下ネタも満載というのは、全く当たる気がしません。

もし筆者が企画を審査する立場だったら、即却下してしまった可能性が高そうです。それをヒット作に仕上げた企画担当者や、この企画にGOサインを出した人間は、称賛せざるをえないというのが筆者の実感です。

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嶋田 毅 [グロービス 出版局長兼編集長、GLOBIS.JP編集顧問]

東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、外資系メーカーを経てグロービスに入社、主に出版、カリキュラム設計、コンテンツ開発、ライセンシングなどを担当する。現在は出版、情報発信を担当。累計120万部を超えるベストセラー「グロービスMBAシリーズ」や、「グロービスの実感するMBAシリーズ」のプロデューサーも務める。
グロービス経営大学院や企業研修においてビジネスプラン、事業創造、管理会計、定量分析、経営戦略、マーケティングなどの講師も務める。また、オンライン経営情報誌 GLOBIS.JPなどで、さまざまな情報発信活動を行っている。


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