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デジタル変革への経営者の意識は
2年前とどう変わったのか

内山悟志 [ITR代表取締役/プリンシパル・アナリスト]
【第65回】 2017年2月10日
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デジタル技術を活用したイノベーションの創出への注目が高まっているが、企業はこれにどのような姿勢で取り組んでいるのだろうか。今回は、2年前の調査と比較しながら、経営者およびIT部門の意識とイノベーションに向けた組織体制の整備の状況について述べる。

イノベーションへの経営者の意識

 デジタルイノベーションやデジタルビジネスの創出の重要性が叫ばれる中、企業はどのような意識および備えができているのだろうか。ITRでは、2014年11月の第1回「デジタルイノベーション動向調査」に続いて、同様の質問を含む第2回「デジタルイノベーション動向調査」を2016年4月に実施した。

 ITRでは、ITを活用したイノベーションについて「働き方・組織運営の変革」「顧客関係・マーケティングの変革」「新規事業創造やビジネスモデルの変革」の3つの方向性を示しているが、まずはこれらの重要性に対する経営者の認識を見てみよう(図1)。なお、デジタルイノベーションの3つの方向性については、本連載第46回「ITがビジネスに与える3大イノベーション――いま、経営環境に何が起きているのか?」にて詳しく述べている。

 3つの方向性の中で、「新規事業創造やビジネスモデル変革」については2014年の時点でも重要と考える経営者が多かったことから2016年の結果も大きな変化はない。一方、「働き方・組織運営の変革」「顧客関係・マーケティングの変革」の2つについては、この1年半の間に重要性に対する認識が高まったといえる。特に、「顧客関係・マーケティングの変革」では「まさにあてはまる」の回答が7.9ポイントも上昇している。

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内山悟志 [ITR代表取締役/プリンシパル・アナリスト]

うちやま・さとし/大手外資系企業の情報システム部門などを経て、1989年からデータクエスト・ジャパンでIT分野のシニア・アナリストととして国内外の主要ベンダーの戦略策定に参画。1994年に情報技術研究所(現アイ・ティ・アール)を設立し、代表取締役に就任。現在は大手ユーザー企業のIT戦略立案・実行のアドバイスおよびコンサルティングを提供する。


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日々進化するIT技術をどうやって経営にいかしていくか。この課題を、独立系ITアナリストが事例を交えて再検証する。クラウド、セキュリティ、仮想化、ビッグデータ、デジタルマーケティング、グローバル業務基盤…。毎回テーマを決め、技術視点でなく経営者の視点で解き明かす。

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