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会話がはずむ雑談力
【第7回】 2017年3月1日
著者・コラム紹介バックナンバー
齋藤孝

雑談は「中身がないこと」に意味がある

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人間関係において日々の会話が大事なことは理解している。
けれど、仕事や業務連絡以外でいったい何を話せばいいのだろう?
悩む人も多いでしょう。
また、雑談に何の意味があるのか、時間のムダじゃないかと
疑念を抱く人も。
改めて、雑談の意味と意義についてお伝えしたいと思います。
本当の意味を知っているだけで、もっと気軽に雑談ができるようになり、
相手との距離もグッと縮めることができるでしょう。

「中身がない」ことに意味がある Photo:milatas-Fotolia.com

会話の9割は「意味のない会話」

 実は雑談には3つのルールがあります。

 ルール1 中身がないことに意味がある
 ルール2 結論はいらない
 ルール3 サクッと切り上げる

 まずは、 ルール1の「中身がないことに意味がある」について説明しましょう。

 雑談には中身がなくていい――これは雑談をする上で、もっとも基本となるルールです。
 中身のない会話をなぜするのか、したって時間のムダだろうと考える人もいるかもしれません。

 そもそも「中身のある会話」とはどういうものでしょう。

 ビジネスの現場であれば連絡、報告、商談、会議、面談、相談――。
 自分の側の用件を伝え、相手側の用件を聞く、結論というゴールに向かう、そのために必要なやりとりは正真正銘の中身のある会話といえます。

 しかし、用件だけ伝えればいい会話は、その用件さえ済んでしまえば即、終了です。
 あなたの1日を振り返ってみてください。よくよく考えれば、こうした意味のある会話が私たちの社会生活に占める割合などほんのわずかなもの。
 実際には私たちの生活は、9割方が中身のない、意味のない会話=雑談で占められているのです。

 「中身のない会話に何の意味があるのか」とよく聞かれるのですが、生活のほとんどを占めている以上、私たちは周囲の人々と、ほぼ中身のない会話によってつながっているということ。
 中身のない会話は生きていく上でのコミュニケーションのデフォルト(標準仕様)として、大きな存在意義を持っているのです。 

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商談、接客、面接、インターンシップ等、あらゆる場面で必要とされるスキルが「会話力」。なかでも、何気ない会話のキャッチボールである「雑談力」は、コミュニケーションスキルの1つとして重要視されている。この連載では、口下手な人や「中身のない会話」が苦手な人でも、誰とでもうまく話せるコツを紹介していく。

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