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「引きこもり」するオトナたち

社会復帰を目指す引きこもりの“最初の関門”
「自己紹介」への苦手意識を克服する意外な方法

池上正樹 [ジャーナリスト]
【第64回】

 「人見知りしてしまう」「会話が苦手」といった理由から、社会を離脱する引きこもりの人たちが多い。ブランクが長引いて、社会に自分とつながる人がいなければ、なかなか勇気を持って1歩を踏み出せなくなる。

 そんな彼らが社会に出ていくために、最初の関門の1つとして重要になるのが、自己紹介だ。ただ、どんなに自己紹介が苦手な人でも、何度も同じ練習を繰り返すことによって、少しずつ慣れて来るものである。

 埼玉県の「かわぐち若者サポートステーション」が、併設する「若者自立支援センター埼玉」と連携して開催している「もう1歩前進講座」の第1回目の様子をのぞかせてもらった。

自己紹介から職場体験まで
若年者の就労支援を行う「育て上げ」ネット

 講座を担当しているのは、東京都立川市で引きこもりなどの若年者の就労支援を手がけるNPO法人「育て上げ」ネット。当日は、10人余りの男女が受講していた。

 「今日は見学で来られている方も、少しアクティブに見学して頂いて、できそうだったら、挑戦してみてください。できなさそうだったら、また次回にかけて…」

 最初に、同センター長で、心理カウンセラーの工藤彰子講師から、そんな説明があった。おっかなびっくり参加していた人も、そう言ってもらえるだけで、少しは気が楽になるかもしれない。

 この日、行われたのは、自己紹介の練習。2時間にわたって、自己紹介をひたすら繰り返す。これから先、一緒に仕事していく上で困らない自己紹介を身につけるのが狙いだ。

 ちなみに、2回目以降のスケジュールは、「質問に答える」練習、「3分間スピーチ」と進み、4回目は「スーツと革靴などの面接に行く格好をして、3分間スピーチ」の繰り返し。

 「繰り返すことで、1回目よりも2回目のほうが、自己紹介は上手になります。2回目よりも3回目のほうが、気分はラクになります」

 そう講師は、狙いを説明する。

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池上正樹 [ジャーナリスト]

通信社などの勤務を経て、フリーのジャーナリストに。主に「心」や「街」を追いかける。1997年から日本の「ひきこもり」界隈を取材。東日本大震災直後、被災地に入り、ひきこもる人たちがどう行動したのかを調査。著書は『ひきこもる女性たち』(ベスト新書)、『大人のひきこもり』(講談社現代新書)、『下流中年』(SB新書/共著)、『ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護』(ポプラ新書)、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)など多数。TVやラジオにも多数出演。厚労省の全国KHJ家族会事業委員、東京都町田市「ひきこもり」ネットワーク専門部会委員なども務める。YAHOO!ニュース個人オーサー『僕の細道』

 


「引きこもり」するオトナたち

「会社に行けない」「働けない」――家に引きこもる大人たちが増加し続けている。彼らはなぜ「引きこもり」するようになってしまったのか。理由とそうさせた社会的背景、そして苦悩を追う。

「「引きこもり」するオトナたち」

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