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パナソニックがスポーツビジネスに
本格進出する理由

大河原克行
【第142回】 2017年3月16日
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スパイクされたボールの位置やスピード、角度などを高精度に自動記録する3Dトラッキングシステム@バレーボール

 マルチ動画配信を行うための機材は可搬型になっているため、短期のイベントなどにも活用できるという。

 VOGOによる競技場内モバイル向け動画配信は、2017年に入ってから、ラグビートップリーグやアイスホッケーの試合会場で実証実験が行われている。

 コンテンツ型事業では、360度ビデオカメラを活用した映像撮影のほか、ヘッドマウントディスプレイやバーチャルリアリティに対応したコンテンツ制作などに取り組むという。

 そのひとつとして、画像解析技術やセンサー技術を活用して得られたデータを映像に付加し、肉眼では見ることができないアスリートのパワーやテクニック、緊張感を可視化し、スポーツの新たな観戦体験を提供するサービスを構築するという。

 「2Dトラッキングシステム@競泳」では、画像解析によって、選手の泳ぐスピードをリアルタイムで計測して表示。「3Dトラッキングシステム@バレーボール」では、スパイクされたボールの位置やスピード、角度などを高精度に自動記録し、映像と連動した表示をリアルタイムに行える。

マルチ動画配信を行うための機材は可搬型になっている

 また、「非接触バイタルセンシング@ゴルフ」では、カメラで撮影した顔の映像から、選手の身体に触れずに心拍数を計測。「パットのシーンで、選手の心拍数の変化がわかり、それを映像に表示することで緊張感を表現できる」という。この技術は、マラソンなどの選手の心拍数の変化などにも応用することができそうだ。

 さらに、これらの映像データは、選手のトレーニングや試合中の指示などにも活用でき、競技力の強化にもつながるとしている。

 そして、「運営型事業」では、オリンピック/パラリンピックの公式TOPスポンサーであることやゴルフのパナソニックオープンでのスポンサーシップなどの強みを生かすほか、Jリーグのガンバ大阪、ラグビーのワイルドナイツ、バレーボールのパンサーズ、アメフトのインパルス、社会人野球チームといったスポーツ資産を活用し、スタジアムや主催団体などと連動しながら、これらをビジネスへと結びつける展開を進めるという。

 「これまでの企業スポーツへの取り組みは、メセナという観点や、ブランド価値を高めるといった観点からの取り組みに留まっていたが、ここにもビジネスの視点を盛り込んでいく」とした。

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