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あなたの会社は大丈夫? 「タダ乗り社員」を生む職場

就業経験がない30代女性をいきなり社長に抜擢!?
フリーライダーを生む「構造の壁」を崩すプロジェクト

河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長],渡部 幹 [モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授]
【第28回】 2011年5月11日
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マーケティングに向かないから社長にする?
「若者を経営者に育てるプロジェクト」が始動

 「河合さん、若者を経営者に育てるプロジェクトに参加しない?」

 昨年の夏ごろ、日頃から親しくつきあいをしている、中小企業経営者Y氏からの電話であった。

 「何それ?」と私。

 「そろそろさあ、若い人を経営者に育てる、というのを人生の使命としてやらなくちゃいけないと思うわけよ。でもさあ、自分の会社で、急にわけのわからない若者を連れてきて『この人社長にしますから』ってできないじゃない。それで、一個会社を作って、そこで創業社長として自由にやらせることで、育てるっていうの、どうかなと思って」

 「面白そうだねえ」

 「そうでしょ。河合さんなら、そう言うと思って。そろそろ河合さんも、そういうことしたいでしょ」

 相変わらずの決め打ちっぽい意見だが、図星だ。

 「それで、人材のあてがあるの?」

 その問いに対して、Y氏のにんまりする顔が、あたかも電話の向こうに見えるような声が返ってきた。

 「それがさあ、この前うちの会社でマーケティング担当者の採用をやったの。そのときに、いいのがいてさあ。スペック的に合わないから、うちの会社のマーケティングでは採用できないけれど、創業社長やらせるとしたら面白いと思って」

 「スペック的に合わないから自社で採用をしない人を、社長に?」

 クエスチョンマークが10個くらい並ぶようなY氏の話に、思わず逆質問をする私。

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河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長]

ワトソンワイアットを経て、「人と組織のマネジメント研究所」(株)道(タオ)を設立。ベストセラーとなった『ニワトリを殺すな』をはじめ、『デビルパワー エンジェルパワー』『育ちのヒント』(共に幻冬舎)など著書多数。慶応丸の内シティーキャンパス客員ファカルティー。

渡部 幹(わたべ・もとき)
[モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授]

UCLA社会学研究科Ph.Dコース修了。北海道大学助手、京都大学助教、早稲田大学准教授を経て、現職。実験ゲームや進化シミュレーションを用いて制度・文化の生成と変容を社会心理学・大脳生理学分野の視点から研究しており、それらの研究を活かして企業組織にも様々な問題提起を行なう。現在はニューロビジネスという大脳生理学と経営学の融合プロジェクトのディレクターを務めている。代表的な著書に『不機嫌な職場 なぜ社員同士で協力できないのか』(共著、講談社刊)。その他『ソフトローの基礎理論』(有斐閣刊)、『入門・政経経済学方法論』、『フリーライダー あなたの隣のただのり社員』 (共著、講談社)など多数。


あなたの会社は大丈夫? 「タダ乗り社員」を生む職場

いつになったら報われるのか――。熾烈な競争に晒されたビジネスマンは疲れ切っている。そんな彼らに強い負の感情を抱かせるのが、職場で増殖中の「タダ乗り社員」(フリーライダー)だ。タダ乗り社員が増える背景には、企業の制度やカルチャーが変化し、組織に矛盾が生じている側面もある。放っておいてはいけない。ベストセラー『不機嫌な職場』の著者陣が、タダ乗り社員の実態と彼らへの対処法を徹底解説する。

「あなたの会社は大丈夫? 「タダ乗り社員」を生む職場」

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