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シリコンバレーで考える 安藤茂彌

米国ベンチャーに大敗した日本の名門企業、生き残りへの道

安藤茂彌 [トランス・パシフィック・ベンチャーズ社CEO、鹿児島大学特任教授]
【第26回】 2009年12月22日
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 今頃、日本のGDPは中国に抜かれているかもしれないと言う。本当かなと思いIMFのデータを引っ張り出してみた。現在の為替相場で過去の推移とIMFの予測をグラフにしてみると次のようになった。

換算レート:$=90円=6.83元、08年までは実績、09年以降はIMFの予測

 確かに、中国に抜かれるのは時間の問題である。多分来年には完全に抜かれているだろう。

 だが筆者が注目したのは、米国との格差である。現在の為替相場で換算すると80年には日本と米国のGDPはほぼ同規模だったのである。それが90年代に日本がモタモタしている間に、あっという間に格差が開いてしまった。

 IMFは今後の見通しについて、米国は今回の金融危機で一時的にマイナス成長になるが、その後再び成長軌道に戻ると見ているのに対し、日本の低成長は今後5年間は続くと見ているのである。

IT革命以降、米国ベンチャーは
日本の大企業を追いつめた

 90年代に日米格差が拡大した原因のひとつは、IT革命であろう。この時代に活躍した企業は圧倒的に歴史の浅い企業が多い。今は名の通った企業になっているが、元はベンチャー企業である。元ベンチャーはいま大活躍をしている。

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安藤茂彌 [トランス・パシフィック・ベンチャーズ社CEO、鹿児島大学特任教授]

1945年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、三菱銀行入行。マサチューセッツ工科大学経営学大学院修士号取得。96年、横浜支店長を最後に同行を退職し渡米。シリコンバレーにてトランス・パシフィック・ベンチャーズ社を設立。米国ベンチャービジネスの最新情報を日本企業に提供するサービス「VentureAccess」を行っている。VentureAccessホームページ


シリコンバレーで考える 安藤茂彌

シリコンバレーで日本企業向けに米国ハイテクベンチャー情報を提供するビジネスを行なう日々の中で、「日本の変革」「アメリカ文化」など幅広いテーマについて考察する。

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