筆者が銚子を訪れた日、政府はようやくストロンチウムが海洋に流れ出ていることを認めた。カルシウムに似た成分で、水に溶けやすく、骨に溜りやすいストロンチウムが海に流れているということがどういうことかは想像もしたくない。

 ストロンチウム90の半減期は約29年、海洋生物は食物連鎖を繰り返し、その間、生体濃縮が起こる。日本の海はどうなるのか。もはや書くまでもないだろう。

 グリーンピースは、政府の許可の要らない12カイリ以遠でサンプリングを行なった。今週中にはその結果が出るという。

 政府はグリーンピースのさらなる発表の前に、独自の調査をしなおすべきだ。それなくして、国際的な信頼も、国民からの信頼も決して回復しないだろう。

記事初出時、1ページ目末尾に「そもそも日本政府は、今回のグリーンピースの申請があるまで、海洋調査そのものを行なう気配すらみせなかった。20日の申請を受け、慌てるように25日にアリバイ的に調査を行なったにすぎない。」との表現がありましたが、日本政府は4月20日以前も海洋調査を実施しており、事実と異なるため削除・訂正させていただききました。(2011年5月17日)