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書籍づくりの匠
【第4回】 2011年5月30日
著者・コラム紹介バックナンバー

すべては強い印象を生むために
装丁家・重原隆氏(後編)

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『書籍づくりの匠』では、本作りに携わるさまざまなプロフェッショナルの方がたに、ご自身のお仕事を語っていただきます。

前回に引き続き、装丁家の重原隆さんに制作秘話を伺いました。後編となる今回は、『ブラック・スワン』をはじめ作品について印象に残っている作品について語っていただきました。最後は、重原さんのデザインと音楽の関連性にまで迫ります。

ジャズと風刺画というコンセプト
『いまこそ、ケインズとシュンペーターに学べ』

手がげた書籍について語る重原隆さん。「タイトルを目立たせることは、デザインを考えるうえでの王道」

 僕自身のこだわりとしては、書名、すなわち本のタイトルをとても重要視しています。本って活字の集合、かたまりじゃないですか。その中で一番に読ませる言葉がタイトルなので、しっかり読ませるようにしないといけないなって思っていますね。

 ビジュアルを目立たせて、タイトルを小さく入れることもしますけど、タイトルを小さく入れるのは、変化球。タイトルをバンと見せるのが王道ですね、僕の場合は。どうやったら印象を強くできるのか、というのはいつも考えています。

 そういう意味で『いまこそ、ケインズとシュンペーターに学べ』は、ビジネス書として、ちょっと違う毛色のものができたと思っています。タイトルをガツンと行くわけではない本、読者にじっくり読んでほしいとか、歴史的な価値とか、そういうものを考えて作りました。こういうことがビジネス書でできた、ということが嬉しかったですね。

 イラストを使うことを含めて、コンセプト自体は編集者のものです。写真を使わずに、古い新聞の風刺画みたいな絵を入れたい、と。あとは、古いジャズのレコードジャケットみたいな雰囲気、かな。ここでもまたジャズ(笑)。この2つですね。

イラストの風合いもユニークな『いまこそ、ケインズとシュンペーターに学べ』

 イラストは大学の同期に書いてもらいました。実は、表情などの微妙なところを、何度かやり直してもらってここにたどり着いています。ちょっと笑いすぎ、とか(笑)。

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編集者にとって書籍づくりは、多くのプロフェッショナルとの共同作業だ。著者はもちろんのこと、デザイナー、カメラマン、イラストレーター、校正者など多種多様の専門家の力を借りて一冊の本が出来上がる。本連載では、それら書籍づくりを支える「匠」に仕事に込めた思いを聞く。

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