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書籍づくりの匠
2011年10月28日
著者・コラム紹介バックナンバー

瞬発と継続をファインダー越しに
カメラマン 公文健太郎(後編)

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前回に引き続き、カメラマンの公文健太郎さんにお話をうかがいます。「外に出るカメラマン」とおっしゃっていたとおり、現場でそれぞれの被写体の方の雰囲気を引き出して撮影する公文さんの、より具体的な仕事への向き合い方とライフワークについて語っていただきました。

受付で撮ったポートレート

――公文さんが最初に撮影をされた書籍は何でしたか。

公文 細かい仕事はいくつかしていましたが、本格的に撮影をさせていただいたのは、サンマーク出版『かならず春は来るから』という書籍でした。著者の東城百合子さんは日本における自然療法・自然食健康運動の草分け的存在で、ポートレートを撮らせてもらいました。ご本人の優しく柔らかい雰囲気を撮りたいと思いながら撮影したことを覚えています。

――今では弊社をはじめ多くの版元さんで書籍のお仕事をされていますね。

公文 ありがたいことに、書籍に関しては特に売り込みをするというわけではなく、写真展などで作品を見た方からからご連絡をいただいたり、人の繋がりでお仕事をさせていただいています。ダイヤモンド社さんとのお仕事も、ある先輩写真家の出版記念会で編集者さんと知り合ったのがきっかけでした。

 その後、他の編集者さんからもお話をいただいて、面白い仕事をいくつもさせていただきました。

――公文さんに撮影をしていただいた弊社の書籍を並べさせていただきました。印象に残っているものをいくつかお話しいただけますか。

公文 もちろん、どれも思い入れがあります。前回お話しした『外資系トップの仕事力』の続編『外資系トップの仕事力2』も引き続き撮影させていただきました。この中で登場する日本マイクロソフト代表取締役会長の樋口泰行さんの撮影のときのことです。マイクロソフト社内のインタビュー会場に行く途中に巨大なサーバールームがあって、そこでポートレートを撮りたいなと思ったのですが、さすがにNGでした。かなりタイトなスケジュールだったのでどうしようかと考えながら歩いていると、受付の雰囲気がまたとてもよかったんです。樋口さんの「ここで撮ったカメラマンはいなかったな」との言葉に、「よし、ここだ」と決め、脚立に乗って高いところから床のロゴを大きく見せる形で短時間で撮影しました。

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編集者にとって書籍づくりは、多くのプロフェッショナルとの共同作業だ。著者はもちろんのこと、デザイナー、カメラマン、イラストレーター、校正者など多種多様の専門家の力を借りて一冊の本が出来上がる。本連載では、それら書籍づくりを支える「匠」に仕事に込めた思いを聞く。

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