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「週刊文春」編集長の仕事術
【第20回】 2017年4月5日
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新谷学

うまくいっていない組織ほどネガティブな報告が上司に伝わらない

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つねに世間を賑わせている「週刊文春」。その現役編集長が初めて本を著し、話題となっている。『「週刊文春」編集長の仕事術』(新谷学/ダイヤモンド社)だ。本連載では、本書の読みどころをお届けする。
(編集:竹村俊介、写真:加瀬健太郎)

リーダーはネガティブなことほど早く部下に報告させよ

 週刊文春は「スクープ連発」などと言われているが、その陰には当然ながら山ほど失敗がある。失敗だから表に出ないだけで「張り込んだけどダメだった」「直撃したけど否定された」「裏が取り切れなかった」という事例は無数にある。

新谷学(しんたに・まなぶ)
1964年生まれ。東京都出身。早稲田大学政治経済学部卒業。89年に文藝春秋に入社し、「Number」「マルコポーロ」編集部、「週刊文春」記者・デスク、月刊「文藝春秋」編集部、ノンフィクション局第一部長などを経て、2012年より「週刊文春」編集長。

 そうしたネガティブな報告は、うまくいっていない組織ほど上司に伝わらない。週刊文春では「ネガティブな報告こそ一刻も早く上に伝えたほうがいい」という意識を植え付けるようにしている。「これを言うと編集長がっかりするだろうな」と思ったとしても「ダメでした。合併号に間に合いません」と躊躇せずに言える雰囲気を作る。

 そこで大切なのは現場を責めないことだ。そこで責めたら次のトライをしなくなってしまう。ネガティブな報告もしづらくなっていくだろう。ネガティブな報告を寝かすようになると組織は傷んでいく

 現場が手を抜かずに一生懸命やっていることは十分にわかっている。一生懸命やっても、ダメなときはダメなのだ。目の前の状況に必死で向き合ったからこそ、明快な結論が出たわけだ。結果がダメであっても、客観的な事実はそのまま受け止める。自分が見たい現実ばかり追い求めていたら、必ず失敗する。いたずらに精神論、根性論に流されずに、客観的事実を重んじるのは、仕事をする上で大切なことだ。

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    新谷学

    1964年生まれ。東京都出身。早稲田大学政治経済学部卒業。89年に文藝春秋に入社し、「Number」「マルコポーロ」編集部、「週刊文春」記者・デスク、月刊「文藝春秋」編集部、ノンフィクション局第一部長などを経て、2012年より「週刊文春」編集長。

     


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