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街歩きがもっと面白くなる!東京23区の商店街―データでわかるパワーと魅力

台東区の商店街――「受難の時代」にもかかわらず、商店街が8年間で15箇所も増えた驚異

池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長],小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員],東京23区研究所,フィルモア・アドバイザリー
【第22回】 2011年5月25日
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 江戸の町人まちは、1km2当たりの人口密度が5万人とも6万人とも言われた。いや、つい戦前まで、台東区はこれとさして変わらぬ超過密都市だった。

 人々のエネルギーは狭い家の中からまちへと溢れ出し、そのバイタリティが綺羅星のごとき商店街の連なりを生み出していった。人とまちと商店街。この当たり前の関係を見つめ直すことは、商店街の未来を語る原点だ。台東区の商店街が、格好のお手本を示してくれる。

「受難の時代」のはずの商店街が増加中!?
「製流販」が一体化した地場産業型の集積が強み

 台東区は、商業活動が最も高密度に集積する区だ。面積1km2当たりの密度を見ると、商店街数密度も小売店密度も23区最高。ともに2位以下を大きく引き離す。

 しかもだ。商店街の数が増えている。2001年~2009年の8年間で、商店街の数は15も増加した。「商店街受難の時代」と言われるこのご時世に、驚くべきことである。

 商店街が増えているのは、とりも直さず専門店が元気だからに他ならない。百貨店を抱える副都心区でありながら、大型店密度は7位に止まるのに対し、専門店の密度は1位。区内の3つの百貨店のうち、浅草の松屋と上野の丸井は商店街の外れにあるし、松坂屋の御徒町も主役はアメ横をはじめとする専門店だ。

 宅地に占める併用商業施設用地の割合が23区で一番高いことからも、商と住が混在した商店街型専門店の広がりがうかがえる。

 製造、流通、販売が一体化した地場産業型の商業集積が多いのも、台東区の特徴だ。その代表は皮革産業。皮革製品製造の工場数は1位、靴、履物の問屋数も共に1位である。東武浅草駅の北には、花川戸の靴・履物問屋街が延びる。小売業の分野でも、履物屋の数は1位、靴屋は2位に位置する。

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池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長]

一般社団法人東京23区研究所所長。東京大学都市工学科大学院修士修了。(財)東京都政調査会で東京の都市計画に携わった後、㈱マイカル総合研究所主席研究員として商業主導型まちづくりの企画・事業化に従事。その後、まちづくりコンサルタント会社の主宰を経て現職。

小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員]

一般社団法人東京23区研究所上席研究員。1978年より財団法人・東京都政調査会研究員、都市問題・自治体政策の研究に従事。87年より中央大学社会科学研究所・客員研究員、多摩地区の地域開発研究に従事。その後、フリーを経て現職。

フィルモア・アドバイザリー

2006年11月、海外機関投資家向けの独立系リサーチ会社として設立。現在は数値データのグラフ化・共有サイト「vizoo」、グラフ投稿サイト「Figit」の運営を行うほか、メディア向けにグラフを用いた特集記事等を配信。
フィルモア・アドバイザリー


街歩きがもっと面白くなる!東京23区の商店街―データでわかるパワーと魅力

世は空前の「街歩き」ブーム。老若男女を問わず街歩きの人気スポットとなっているのが、古きよき時代の風情が漂う商店街だ。世界一の都市圏である東京と、その中心となる23区。それぞれの区の「区民性」も異なれば、そこに根付く商店街にも、それぞれ別の「顔」がある。そんな商店街のなかには、廃れるどころか新しい時代のニーズを採り込み続け、絶えず進化し続けているものも少なくない。本特集では、その区に住む人、その区を訪れる人を惹きつけて止まない商店街にスポットを当てて、そのパワーと魅力について、区や商店街に関連したデータと共に紹介する。東京の街歩きを楽し見たい人は、必見!

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