2011.6.1 世田谷区の商店街――大震災を機にさらに絆が深まる「人と地域の結節点」 世田谷区には、山の手の商店街が目白押しだ。古くから人と地域を結ぶ機能を果たしてきた商店街は、東日本大震災を機に、さらにその絆を深めようとしている。東京が取り戻そうと試行錯誤を続けるコミュニティの理想型は、まさにここにある。
2011.5.25 台東区の商店街――「受難の時代」にもかかわらず、商店街が8年間で15箇所も増えた驚異 「商店街受難の時代」もなんのその、台東区の商店街は今なお増え続けている。台東区は、商業活動が最も高密度に集積する地域だ。スローなのに活気が溢れ、訪れる人を魅了して止まない不思議な街のパワーを探ってみよう。
2011.5.18 板橋区の商店街――苦戦中の専門店を負のスパイラルから救う「縁の真髄」 板橋区の商店街では、23区で唯一専門店の売場面積が専門スーパーを下回る。世の多くの商店街がそうであるように、通常なら負のスパイラルに陥りそうなものだが、実は心強い味方がいる。それが、「人と人とを結ぶ縁」の力強さである。
2011.5.11 渋谷区の商店街――ギャルが舞い踊る文化の中心地を支え続けた「等身大の街づくり」 ギャルとギャル男が闊歩する若者の街、渋谷。衣料品専門店、本屋、音楽ショップなどの数が圧倒的に多く、「文化のまち」を感じさせる華やかさがある。だがその裏では、等身大の商店街がしっかりと屋台骨を支えている。
2011.4.27 練馬区の商店街――計画なき人口拡大で疲弊した専門商店が進める「巻き返し作戦」 戦後人口が急増した練馬区では、計画なきまま農地が次々に宅地化されるというスプロールが進み、商店街は今もその後遺症に悩んでいる。だが、東京随一の「農業区」という特性を生かし、様々な巻き返し策が試みられている。
2011.4.20 中央区の商店街――老舗ならではの豊かな個性のつながりが、「一人勝ち」のメカニズム 昔ながらの老舗商店街が並ぶ中央区の小売年間販売額は、23区中堂々の1位だ。一人勝ちの背景には、いったいどんなメカニズムがあるのか。築地、馬喰町、人形町、月島と、活気みなぎる街の顔を探った。
2011.4.13 港区の商店街――ブランド地域の「歴史の厚み」がもたらす、都心には見られない商業トレンド 六本木、白金、麻布など東京を代表するブランド地区を擁する港区だが、実は小売販売総額は都心と比べて極端に小さい。その代わり、ブランド地域ならではのユニークな商業事情が随所に見て取れる。
2011.4.6 江戸川区の商店街――人口増加の新興住宅地で販売額が急増する、食料品専門店の“底力” 商店街は、栄光の昭和時代のノスタルジーではなく、再び時代の最先端になるかもしれない。そんな感想を抱かせるのが、江戸川区の商店街だ。新興住宅地として人口が増え続けるこの区では、スーパーを凌駕するほど食料品専門店の底力が強い。
2011.3.30 墨田区の商店街――東京スカイツリー効果をもっと身近にする「商店街を結ぶ糸」 東京スカイツリーで一躍人気スポットになった墨田区には、昔ながらの商店街も元気に存在する。地元の商店関係者は、スカイツリー効果をさらに高めるため、商店街同士の連携を深めている。人気キャラ「おしなりくん」もそんなケースの1つだ。
2011.3.9 中野区の商店街――コンビニが頭打ちの“若者の街”で始まった、商店街の「巻き返し大作戦」 外食中心の若者人口が多い中野区では、食料品店などの専門店は苦戦を強いられている。しかし、「若者の代名詞」ともいうべきコンビニの勢力は、足もとで弱まっている。昔ながらの商店街の「巻き返し」が始まった。
2011.3.2 北区の商店街――専門店の大敵“少子高齢化”が最も進んでいるのに、販売効率が突出して高い不思議 ダイエー1号店や西友本社がある北区には、食料品をはじめ大型スーパーに負けない元気な専門店がたくさんある。23区で最も少子高齢化が進んでいるにもかかわらず、専門店の販売効率が都内でも突出して高いのだ。
2011.2.23 目黒区の商店街――「ミニ自由が丘」化が進むママ友の街が、いまいち物足りない理由 目黒区には、ママ友たちをターゲットにするファッションやスウィーツなど、おしゃれな店が多い。しかし23区全体で見ると、商店街の力は決して強くない。何となく物足りない気がする目黒区の商店街には、どんな魅力があるのか?
2011.2.16 葛飾区の商店街――23区中最も低い販売効率を、『寅さん』『両さん』人気で盛り返せるか? 葛飾区と言えば、すぐ思い浮かぶのが『寅さん』や『両さん』。しかし、その元気なイメージとは裏腹に、葛飾区の商店の販売効率は下がり続け、ついに23区中最低となった。その背景には、どんな時代の変化があるのだろうか?
2011.2.9 大田区の商店街――山の手エリアを圧倒する下町商店の「チープでディープなパワー」 田園調布と蒲田という、イメージの差が激しいエリアを内包する大田区。どちらのエリアの商店街がよりパワーがあるだろうか? 羽田空港の国際化でますます弾みがつく、蒲田周辺の商店街を散策すると、そのパワーに圧倒される。
2011.2.2 千代田区の商店街――コンビニが異常に増えるビジネスエリアに、古き良き“人情”は残っているか? 昼夜間人口比率が20倍を超え、昼の過密から夜は一転過疎へと変わる千代田区。商店街のイメージとはほど遠いこの特殊なエリアに、昔ながらの商店街はどれくらい残っているのか? 実際に歩いてみると、意外な魅力に溢れていた。
2011.1.26 足立区の商店街――数は増えても売り上げが少ない中小店を救うのは、「若者」や「よそ者」? 年代ものの商店街が多い足立区は、「待ち歩き」に打ってつけのエリア。しかし、人口当たりの専門店の数が多すぎて、業者の売り上げは伸び悩んでいる。そんな商店街が期待をかけるのは、学生をはじめとする外からのお客だ。
2011.1.19 杉並区の商店街――消費が大量流出する一方、人を虜にして離さない“山の手ブランド”の魔力 杉並区は、東京23区で最も消費の区外流出が激しい地域の1つ。にもかからわらず、商店街に魅了されて訪れる人は後を絶たない。その背景には、古さと新しさを絶妙にマッチさせ、地域文化を作り上げてきたブランドイメージがある。
2011.1.12 江東区の商店街――メガストアのすさまじい脅威に屈しない「棲み分け作戦」の舞台裏 住宅化が進み、メガストアの出店ラッシュが続く江東区。そんな厳しい環境にもかかわらず、昔ながらの商店街はなぜお客の心を掴んで離さないのか? その背景には、訪れる者の「五感」を刺激する棲み分け作戦があった。
2011.1.6 豊島区の商店街――「おばあちゃんの原宿」は健在か? 過当競争と地盤沈下から這い上がれ! 「おばあちゃんの原宿」として有名な巣鴨地蔵通り商店街を擁する豊島区だが、実はオーバーストア状態による過当競争と商業の地盤沈下に喘いでいる。古き良き商店街は、這い上がれることができるだろうか?
2010.12.22 新宿区の商店街――“モンスターの顔”の裏には、人や伝統を育む“優しい顔”もある 都内有数の大商業集積地である新宿区は、歌舞伎町に代表される「モンスターの顔」を持つ。しかし、そればかりが新宿の本当の顔ではない。実際に街を歩いてみると、人や伝統を大切に育む“優しい顔”もあることに気づかされる。