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孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきたすごいPDCA
【第15回】 2017年4月13日
著者・コラム紹介バックナンバー
三木雄信

孫社長が超速で事業を
成功させてしまう非常識な方法

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わずか三十数年で8兆円企業へと成長したソフトバンク。多くの企業が日本経済の停滞に苦しむなか、圧倒的な拡大を続けることができたのは、「同時にすべてを試す」という普通は思いついてもやらないし、やれないはずの「奇策」にあった。
ソフトバンクでは今も、6万人超の社員がこの手法を使っている。この手法があるからこそ、孫社長の思いもよらない奇策も実現できるのだ。
でも、それは普通の会社で働く人にも可能なのか? もちろん可能だ! 9年にわたり孫社長の右腕として活躍した元ソフトバンク社長室長・三木雄信氏の話題の新刊『孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきたすごいPDCA』から一部抜粋して紹介する。

「あること」を決めるだけで、思考が倍速化する

 実行の決断と同時に孫社長はあることを決めます。

 それは高速PDCAの「大きな目標」にあたる最終目標です。ソフトバンクでは「ゴール」と呼んでいました。

 ADSL事業で言えば、こうなります。

 「ADSL事業に参入して、まずは1年で100万人の顧客を獲得するぞ!」

 そのために、まずモデムを100万台発注しました。もはや発注してしまったのですから、不退転の決意です。これがゴールです。

 「Plan(計画)」ではなく、「目標+実行」からソフトバンクではすべてが始まるのです。

 こうして最初にゴールを設定し、実行すると決めれば、「では、資金はどうやって調達するか」「人はどれくらい集めるか」などを考えざるを得なくなります。

 人はプレッシャーがかかった状態で考えると、思考が倍速化します。

 つまり、めざすゴールが決まっていると、どんなに不利な状況であっても、そこから逆算して「いつまでに何をやるべきか」を具体的に考えるようになるのです。

 仕事の締め切りが迫ってきて、プレッシャーはピークに到達。ない知恵を何とか絞り出し、無理やりにでも計画を動かす。そんな経験は誰もがあると思います。

 この仕組みがあるから、ソフトバンクは新しいことにも積極的にチャレンジできるのです。

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    三木雄信

    1972年、福岡県生まれ。東京大学経済学部卒業。三菱地所㈱を経てソフトバンク㈱に入社。ソフトバンク社長室長に就任。孫正義氏のもとで、マイクロソフトとのジョイントベンチャーや、ナスダック・ジャパン、日本債券信用銀行(現・あおぞら銀行)買収、およびソフトバンクの通信事業参入のベースとなった、ブロードバンド事業のプロジェクトマネージャーとして活躍。また、一連の事業を通して「高速PDCA」の土台を構築する。
    2006年に独立後、ラーニング・テクノロジー企業「トライオン株式会社」を設立。1年で使える英語をマスターするOne Year English プログラム〈TORAIZ〉を運営し、高い注目を集めている。
    自社経営のかたわら、東証一部やマザーズ公開企業のほか、未公開企業の社外取締役・監査役などを多数兼任。プロジェクト・マネジメントや資料作成や、英語活用など、ビジネス・コミュニケーション力向上を通して、企業の成長を支援している。
    多数のプロジェクトを同時に手がけながらも、ソフトバンク時代に培った「高速PDCA」を駆使し、現在は社員とともに、ほぼ毎日「残業ゼロ」。高い生産性と圧倒的なスピードで仕事をこなし、ビジネスとプライベートの両方を充実させることに成功している。
     


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