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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

ベンチャー企業では発展・成長に伴い
創業者の役割が変わる

上田惇生
【第244回】 2011年6月6日
著者・コラム紹介バックナンバー
ダイヤモンド社刊
2100円(税込)

 「まさに事業として成功し、成人したかに思われたそのときに、理解できない苦境に立つ。製品は一流、見通しは明るい。だが事業は成長しない。原因はつねに同じである。トップマネジメントの欠落である」(ドラッカー名著集(5)『イノベーションと企業家精神』)

 そのとき、すでに適切なチームがなければ手遅れである。生き延びることで精一杯となる。たとえ、生き延びても、不治の機能不全に陥るか、少なくとも数年は出血が止まらない。士気は衰える。

 従業員は幻滅し、熱気は失われる。事業をつくり、築き上げた創業者は追い出される。

 対策は簡単である。創業者自身が、いつまでも、すべてを自分一人でマネジメントするのではなく、トップマネジメントのチームに引き継がせる決意をしなければならない。客観的な指標により、3~5年後に倍の規模に成長することが明らかならば、トップマネジメントチームの構築が急務となる。

 創業者自身が、事業にとって重要な活動について、主な人たちと相談しなければならない。主な人たち一人ひとりが、自分が得意とするものは何か、ほかの人たちが得意とするものは何かを考える。

 それぞれの強みに応じて、誰がいずれの活動を担当するべきか、誰がどの活動に向いているかを検討する。

 「ベンチャーが発展し成長するに伴い、創業者たる起業家の役割は変わらざるをえない。これを受け入れなければ、事業は窒息し、破壊される」(『イノベーションと企業家精神』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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