24時間自習室、近大マグロ…
改革+広報戦略が奏功した

 もっとも新しい国際学部は、語学教育で評価の高いベルリッツとタイアップして設置し、初年度から人気を集めた。

 同学部の狙いは、国際ビジネスで活躍するグローバル人材を育成していくこと。入学後、半年間は少人数での語学教育を受ける。

 また、海外のことを学んで、1年生の後期から2年生の前期まで1年間留学するのが必須だ。現在、留学中の学生の映像をホームページで公開中だ。改革力だけでなく、広報力の高さも近畿大の特徴だが、こういった留学先での映像は他大学ではお目にかかれない。

 さらに、20年の完成を目指してメインキャンパスの整備も進んでいる。タワー校舎の建設をはじめ、2400席用意される24時間オープンの自習室を設置する。

 自習室設置の狙いは、今の高校生のライフスタイルにある。今の高校生は家で勉強せず、図書館、学校や塾、予備校などの自習室、教室などで勉強するのが主流だ。ところが、大学にはあまり自習室が用意されておらず、大学に進学すると学習スタイルが変わってしまう。それを高校生のライフスタイルに合わせようというのだ。今年は蔵書の3割がマンガという図書館も竣工した。

 それだけではない。研究力の高さも注目を集めている。クロマグロの完全養殖、ウナギ味のナマズの開発など、水産研究所の研究成果を、受験生や保護者にわかりやすく伝えたことで注目度が高まった。

 どこの大学も研究に力を入れているが、その内容はわかりにくく、受験生や保護者までは伝わらないのが普通だった。それをわかりやすく広報したのだ。近畿大のオープンキャンパスでは試食会が行われ長蛇の列ができる。さらに、大阪と東京に“近大水産研究所”という名のレストランを開業。養殖の魚と水産研究所の地元和歌山の野菜や名産の料理を提供するお店で、予約がなかなか取れない人気店だ。