近年急増中の「大金持ちになるより、お金の心配をせずに暮らしたい」という人に対して、「お金のカリスマ」田口智隆さんがすすめるのが、趣味や特技など自分の“好き”なことで収入を得る「幸せな副業」です。最新刊の『“好き”がお金に変わる33の方法』では、果実の生育過程に即しながら<趣味⇒プチ副業⇒副業(⇒起業)>がうまくいくコツを解説します。本連載では、いちばんのポイントになる「お金の種の見つけ方」「お金の種のまき方」を11回にわたってご紹介します。
投資家。株式会社ファイナンシャルインディペンデンス代表取締役。1972年埼玉県生まれ。大学中退後、学習塾の講師となるも、借金が膨らむ。28歳のとき、父親が病に倒れたのを機に父親が経営する保険代理店に入社し、地域ナンバーワン代理店に成長させる。また、徹底した節約と資産運用により、自己破産寸前まで膨らんだ借金をわずか数年で完済。その後は「収入の複線化」「コア・サテライト投資」で資産を拡大。34歳のときに独立する。現在、その経験を活かしてマネー・カウンセリングを行う一方、日本全国でセミナー活動を積極的に行っている。著書は、『お金の不安が消えるノート』(フォレスト出版)、『お金が貯まらない人の悪い習慣39』(マガジンハウス)、『即断即決――速さは無敵のスキルになる』(きずな出版)ほか多数。
STEP1 時間をお金に変えてはいけない
「副業をしましょう」と言うと、就業時間外の深夜や早朝にコンビニでアルバイトをしたり、休日に引っ越しのアルバイトをしたりといった発想をする人が少なくありません。
コンビニのレジ打ちや引っ越しで汗を流すことがたまらなく好きなら問題ありませんが、多くの場合、こうした仕事はお金を稼ぐことが第一の目的でしょう。
たしかに、シフトに入れば確実に働いた分を稼げますが、「自分の時間を切り売りしている」という事実を忘れてはいけません。
好きでもない副業に時間を費やしていれば、確実に擦り切れていきます。
睡眠や休息、趣味に費やしていた時間を奪われるので、心身ともに疲れますし、本業のパフォーマンスにも悪影響が及ぶことになります。
私がおすすめする副業は、「好きなことをお金に変える」ものです。
これまでどおり本業で生活費を稼ぎながら、趣味を副業にしてお金を稼ぐ。そして、いずれは好きな仕事を本業に育てていく――。
そんな働き方です。
ところが、多くの人は「本当に趣味をお金に変えることができるの? 世の中、そんなに甘くはない」と半信半疑ではないでしょうか。
でも、安心してください。
好きなことでお金を稼ぐことは、それほどむずかしいことではありません。
そう言い切れるのは、私が小学生の頃、すでに「好きがお金に変わる」という経験をしているからです。