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新聞記事から学ぶ経営の理論
【第7回】 2011年6月8日
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渋井正浩 [エムエス研修企画 代表取締役]

トヨタの住宅事業に勝算あり――
ブランド拡張戦略で読み解くと

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あのトヨタが住宅事業を展開しているが
ピンと来ない?

 企業にとって自社のブランドをどのように確立し、価値を高め、さらにどんな商品に広げていくか、その“ブランド戦略”は、経営戦略の重要なテーマです。今回はトヨタ自動車が行っている住宅事業の先行きを“ブランド拡張”理論で解き明かしていきます。

 トヨタの住宅事業への参入は意外に古く、1975年からトヨタ本体でスタートし、2003年にトヨタホームとして分社化し、現在にいたります。トヨタの創業家、豊田家では“一代一事業”というモットーがあり、住宅事業に参入したのは、豊田章一郎氏(現トヨタ名誉会長)の発案です。ちなみに現在のトヨタの社長、豊田章男氏は章一郎氏の長男です。

 トヨタの住宅事業の年間売上高は約800億円で、同社の連結売上高20兆円からみると微々たるものにすぎません。また、住宅専業メーカーの2強、積水ハウスと大和ハウスの売上高が優に1兆円を超えているのに比べ、住宅業界内でも規模的に見劣りしてしまいます。自動車産業で世界トップを走るトヨタブランドを掲げている事業としては、残念ながら存在感が薄いといわざるをえません。

 トヨタといえば、自動車のイメージが強すぎて、住宅といってもピンと来ないという一般消費者が多いのも原因かもしれません。

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渋井正浩 [エムエス研修企画 代表取締役]

1988年東北大学経済学部卒業、協和銀行(現りそな銀行)入社。主に本社にて法人向け融資審査を担当。2005年りそな銀行を退職し、エムエス研修企画入社。現在は主に企業向けの人事研修コンサルティング、研修コンテンツ作成を中心に活動中。
ホームページ: http://www.womanf.co.jp/
ブログ: http://ameblo.jp/sibuyanohiro/
 


新聞記事から学ぶ経営の理論

経営理論は、具体的な例とともに覚えるのがもっとも効果的。本連載では、新聞や経済誌の記事を題材にし、コトラーやポーターなどの著名な経営理論を解説します。経営理論は難しいと思っていた人でも、目から鱗です。また何気なく読んでいた記事が意味するところも、より深くわかるようになります。

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