freeeの佐々木社長は、10年ほど前に百貨店で見かけ、遊び心から購入したのがきっかけだという。以来、好きなデザインを買い揃え、現在は15枚くらい所有している。その魅力について、佐々木社長はこう語る。

「TOOTのパンツはフィット感が抜群で、シャワーを浴びてから履くと戦闘モードに切り替わる感じがいいですね。(人間の動きに合わせて計算されたパターンのため)余計な布地がないので細身のジーンズを履いたときに一体感があるのも好きなポイントです」。

 最近のお気に入りは、祭のハッピ風のデザインのもの。ウエストのゴム部分に日本の伝統文様を編み込み、生地に「祭」などの文字をプリントしたパンツで、祭の日でなくても気分を揚げてくれそうだという。

 5年ほど前から愛用しているというスマイルズの遠山社長は、TOOTの魅力を「上昇格納感」「ツルツル感」「自己承認感」の三つの言葉で表現してくれた。

「上昇格納感とは、格納されたサンダーバード2号がヤシの木をかき分けて現れるような、安定した感覚のこと。ツルツル感とはそのままツルツルした感覚。そして自己承認感とは、私は私で良いのだと自らの存在を確認できる、ちょっと上を向いて歩ける感覚です。この三つの感覚が揃ったときに、男は一人で酒を呑みたくなります」と遠山社長は笑う。

 スマイルズは、サラリーマンを元気にしたいという思いから、カラフルな色柄のネクタイブランド「ジラフ」も展開。狭い面積の中に作り手の思いや技術が込めているという点では、TOOTとは共通点が多い。またアートやデザインへの造詣が深い遠山社長だからこそ、おしゃれなTOOTのパンツに共感を覚えたのだろう。

 一番のお気に入りは「大事な部分のみソフトな濃い桃色で、全体的に薄いピンクのツルツルした素材のパンツ」(遠山社長)。以前の前が割れているモデルは、何かの拍子に大事なモノが飛び出してしまうことがあったが、現在のモデルは前閉じ型なのでその問題は解消されたという。

 二人のベンチャー起業家の体験談を通して再確認できたのは、“勝負パンツ”としてTOOTを選ぶ経営者やビジネスマンが多いこと。「ここぞ」というときに、ふんどしを締め直すような感覚を得られることが、TOOTの一番の魅力なのかもしれない。

「世界を舞台に勝負したい」と
一流企業を辞めて転身

「パンツはおしゃれを極めた人にとって最後の聖域。万人受けする商品ではないので、モノの違いがわかり、見えない下着にもお金をかけられる人に選んでほしいですね」と、TOOTの枡野恵也社長は話す。