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美人のもと

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第102回】 2011年6月13日
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 美人と遭遇しやすい場所がある。美人を集める力を持つ場所なのだろう。代表的な場所が本屋である。特に駅前の本屋には多い。

 駅前で待ち合わせをする。初めての場所はわかりやすい駅前がいい。待ち合わせで同じ時間に集まることは少ない。早く着きすぎたり、遅刻した人を待ったり、たいてい時間調整が必要となる。そういう時、すかさず本屋に向かうのが美人である。

 美人は本屋であれこれ探すのが好きだ。面白そうな本を発見することに喜びを感じる。読書を楽しみながら、自らも向上していく楽しさを知っている。新しい面白さに出会える場だから本屋は大好きだ。本屋ほど、様々な面白さがぎっしり詰まった場所も珍しい。だから美人は店内を歩いている時間が多い。本屋でじっと立ち読みするのではなく、楽しい出会いを楽しんでいるのだ。

 本屋のレジを眺めていると面白い。美人はたいてい笑顔だ。そして、たいてい複数の本を買う。いくつもの面白さを手に入れる。これから広がる面白さで今から幸せなのだ。複数を買った喜びでいっぱいだ。わかりやすいのはレジまでの本の持ち方。出会った本との喜びが表れる。抱っこするように持つ。胸元で持つ。これがかわいい。

 一方、レジで面倒くさそうにお金を払っている人が時々いる。素敵な本との出会いを楽しめない人だ。レジまでの持ち方も面倒くさそうなのだ。残念だが、美人である確率が低い。

 本屋だけでなく、図書館も好きで、並んだ本を見ながら歩いている。その姿もかわいい。

 そして、一生懸命読む。読書に没頭する時間に喜びを感じるのだ。休日のカフェに行くとたいてい読書を楽しんでいる美人がいる。その没頭する姿は美しい。自分なりの読みやすい姿勢を知っていて、たいていその姿勢は美しいのだ。自然とその世界に入り込み、顔の表情も豊かになる。その時こそ「美人のもと」が増えていく瞬間なのだろう。

 つまり、本には「美人のもと」が潜んでいることが多いのだ。本屋でそれを発見する喜びを感じ、読みながらまた吸収するということを自然にやっているように思える。


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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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