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幸せを引き寄せる「口ぐせ」の魔法
【第30回】 2017年6月1日
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山名裕子

自分にスイッチを入れる魔法の言葉

テレビ出演多数の人気臨床心理士が、幸せを引き寄せる口ぐせの数々を、脳への効果や医学的理論を基に解説。今回は、自分にスイッチを入れる言葉についてです。

外発的モチベーションと内発的モチベーション

山名裕子(やまな・ゆうこ)
やまなmental care office代表。臨床心理士。 1986年、静岡県浜松市生まれ。幼い頃から両親が一番の理解者であったが、身内ではないからこそ話せることもあるのだということに気がつく。心理学系大学を卒業後、夢に向かって努力を重ねるが、努力だけではどうにもならない挫折を味わい、自信をなくす。その後もう一度心理学を学び、臨床心理士として活動するため、大学院にて心理療法の心得や技術を習得する。2013年、臨床心理士の資格を取得。心の専門家、臨床心理士として「モーニングバード」(テレビ朝日)、「あさチャン!」(TBS系)、「Rの法則」(Eテレ)などメディア出演多数。また、有名企業から教育機関などで講演活動も精力的に行っている。主な著書に『バカ力―完璧をめざさない強さ―』(ポプラ新書)『一瞬で「できる男」と思わせる心理術』(宝島社)がある。

 ビジネスシーンにおいては、モチベーションの高さが評価されますが、「やらせてください!」という言葉は、モチベーションを最大限アピールできる言葉です。

 この言葉を使うシーンの多くはビジネスの場、そして相手は上司やクライアントといった、自分より目上の人であるケースが多いでしょう。

 クライアントに、いかに「この仕事はこの人に任せよう」と思ってもらえるか、上司に、いかに「この役割を任せてこいつを育てよう」と思ってもらえるかが、仕事を獲得するカギになります。

 モチベーションの高さは、他人になかなかアピールしにくいもの。心の中では情熱が熱く燃え盛っているのに、それがうまく表現できない……という方は少なくありません。ここ一番! という時は、この言葉を思い出してほしいですね。

 今の若い世代は、昔に比べて若者らしい破天荒さがなく、冷静沈着な人が多いと言われています。そんな中、「やらせてください!」という、その人の“熱”を感じる言葉は、想像以上に相手の心を揺さぶるものです。

 そして、この言葉を発することで、自分自身のモチベーションがさらに高まるという効果もあります。例えば、「この仕事に携わってみたいけれど、まだ自信が持てない」とか、「なかなか気持ちが乗ってこない」なんていう時も、まずは「やらせてください!」と言ってしまえば、気持ちがついてくるのです。

 実は私も経験があります。

 テレビ番組に呼ばれる機会があるのですが、時に「心理学の専門家」という自分の範疇を超えたコメントを求められることがあるのです。

 範疇外のことなのではじめは躊躇するのですが、思い切って「やらせてください!」と言うようにしています。この言葉でスイッチが入り、範疇外のことも「調べなきゃ」「勉強しなきゃ」という気持ちになれるからです。結果的に、範疇外の分野にも興味が広がり、勉強することで知識も増える。普段のカウンセリングにもプラスになっていると感じています。

 追い詰められないと、なかなかスイッチが入らない……という方は、この言葉を意識して使うといいですね。「よ~し、やってやるぞ!!」と、モチベーションも高まりますよ。

 なお、モチベーションには外発的モチベーションと内発的モチベーションがあります。外発的モチベーションは、「評価や褒め言葉、周りからの賞賛、報酬や昇給、昇格」によるもの、内発的モチベーションは、「やりがいや楽しさ、充足感や達成感」によるものを指します。どちらかに偏ってしまうと継続していくことが難しくなりますので、特に内発的モチベーションに注目して、楽しさや達成した時の満足感をきちんと味わって心を動かしてくださいね。

『幸せを引き寄せる「口ぐせ」の魔法』の本文の一部を掲載しました)

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