口ベタの人でも、「拍手」で自分をアピールできます。ポイントは、タイミングと位置だけ。「いい顔グセ」の笑顔と合わせ技で、数々のチャンスをつかんできた重田みゆき氏。出演中の『ホンマでっか!?TV』でもまだ紹介していない、相手を感動させ、一生のご縁をつくる「拍手」のポイントを伝授します。

拍手は、口ベタでも自分をアピールできる
最高のコミュニケーション

  口ベタの人でも、パーティ会場などで自分をアピールできる方法があります。

  それは、連載第1回連載第2回で紹介した「いい顔グセ」の笑顔と、「拍手」です。

  この2つさえ押さえれば、一瞬であなたのまわりにいる人、その会場にいる人たちはもちろんのこと、ステージ上のメインゲストに一目置いてもらえます。

  私は、ブロードウェイの雰囲気が大好きで、客室乗務員時代からニューヨークに行くたびにミュージカルを観に訪れていました。

  アメリカ人の拍手は本当に気持ちがいいのです。

  作品に対する感動を拍手で見事に伝えているからです。

  印象に残った役者には、割れんばかりの拍手をいつまでも送り続ける。その拍手の大きさで、その人の人気が分かってしまうほどです。

  観客から大きな拍手をもらった役者は誇らしげにポーズをとり、手を振ってさらに観客を沸かします。

  その会場に残った余韻が、このステージがよいショーだったか、もう一度観たくなるショーだったかを、無言で決めているようにさえ感じます。

①楽しそうに、②笑いながら、③うなずきながら

  これは、あなたが出席するパーティでも同じことが言えるでしょう。

  たとえば、あなたが結婚式や歓送迎会などで、緊張した空気の中、代表で挨拶をしたとします。

  そのときに、付き合い程度のパチパチ拍手を暗い顔でしてくれた人と、大きな拍手を①楽しそうに、②笑いながら、③うなずきながらしてくれた人とでは、どちらの人と席に戻ったときにお近づきになりたいと思いますか?

  もちろん後者のほうですよね。

  満面の笑顔で相手に大きな拍手を送ることができる人は、こうした場面で自然にステージ上の方や、その関係者から声をかけられ、コミュニケーションの輪を広げることができるようになります。

  ただし、このときに大切となるポイントが2つあります。