ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
カイゼン!思考力

確かに楽かもしれないけど…――現状維持バイアス

嶋田 毅 [グロービス 出版局長兼編集長、GLOBIS.JP編集顧問]
【第53回】 2011年6月24日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

陥りがちな思考の罠に迫る「カイゼン!思考力」。今回は、「現状維持バイアス」を取り上げる。

――問題です

 以下の夫の考え方の問題は何か。

夫「引越しの件だけど、僕はやはり反対だな」

妻「どうして? ○○(娘)の小学校のクラスは学級崩壊状態で教育環境は良くないし、お隣さんもちょっとおかしな人で苦労しているというのに。あなたの通勤時間だって結構かかっているでしょう」

夫「うん。それは理解している。でも、学級崩壊や隣人の問題なんかは、引越ししたからと言って、必ずしも起こらないとは限らない。どこに住んでも起こりうる問題さ。通勤時間は、今の時間程度ならそんなに問題じゃないよ」

妻「最近は地震も多くて、火事も心配だわ」

夫「日本は木造住宅が多いから、どこに行ってもそりゃ火事の問題はあるさ」

妻「そんなにここに住み続けたい?」

夫「まあ、住み続けたいとまでは言わないけど、積極的に引越すほどでもないよ。ここを探すときだって、結構苦労しただろ。あの苦労を思い出すと、多少の問題はあっても、気持ちを切り替えて、ここで我慢して住んでいるほうがましさ」

妻「…」

次のページ>> 解答はこちら
1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

嶋田 毅 [グロービス 出版局長兼編集長、GLOBIS.JP編集顧問]

東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、外資系メーカーを経てグロービスに入社、主に出版、カリキュラム設計、コンテンツ開発、ライセンシングなどを担当する。現在は出版、情報発信を担当。累計120万部を超えるベストセラー「グロービスMBAシリーズ」や、「グロービスの実感するMBAシリーズ」のプロデューサーも務める。
グロービス経営大学院や企業研修においてビジネスプラン、事業創造、管理会計、定量分析、経営戦略、マーケティングなどの講師も務める。また、オンライン経営情報誌 GLOBIS.JPなどで、さまざまな情報発信活動を行っている。


カイゼン!思考力

ビジネスパーソンが日常生活やビジネスの現場で陥りがちな思考の罠。そんな罠になぜ人ははまってしまうのか――。その謎と罠に陥らない方法に迫ります。

「カイゼン!思考力」

⇒バックナンバー一覧