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最新の科学でわかった! 最強の24時間
【第8回】 2017年5月23日
著者・コラム紹介バックナンバー
長沼敬憲

ダイエット成功のコツは、
食事制限より時間だった!

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私たちの体の中には、「体内時計」と呼ばれる時間が備わっています。
この体内時計を動かす源にあるのが「時計遺伝子」(体内時計をつかさどる遺伝子群)で、私たち人間の体はこの遺伝子によって、目覚める、お腹が減る、眠くなる、などといった生きるための基本的なリズムを刻んでいます。人体の活動の多くは時計遺伝子によって支配されているといってもいいかもしれません。
この時計遺伝子の働きに基づいた時間医学、時間栄養学といった最新の科学的知見をベースにして、体内時計に従って日々、常に快適で効率よく過ごす秘訣を『最新の科学でわかった! 最強の24時間』(ダイヤモンド社)より抜粋して紹介します。

研究者も驚いた、意外な実験結果

 実は、間食をやめるだけで体の数値が正常になるのをご存じでしょうか。
『最新の科学でわかった! 最強の24時間』では、体調を整える食事パターンの1つとして、1日の食事サイクルを7時前後、12時前後、19時前後の3食のリズムで整えることをおすすめしていますが、これは言い換えると、間食を控えることを意味します。

 栄養学者の近藤和雄氏(東洋大学健康栄養学科教授・お茶ノ水女子大学生活環境教育センター名誉教授)を取材した時のことです。栄養素の1つである脂質の働きをテーマに話をうかがっていく中で特に興味深かったのが、中鎖脂肪酸の健康効果に対する実験結果です。

 中鎖脂肪酸はココナッツ油などに含まれる脂質の仲間です。通常の油(長鎖脂肪酸)は中性脂肪になって脂肪組織に蓄えられますが、中鎖脂肪酸は腸から取り込まれると肝臓に直接運ばれるため、すぐにエネルギー変換されるという利点があります。結果として、通常の油と比べてお腹に脂肪がつきにくくなるため、一時「太らない油」として話題になりました。

 ここで注目したいのは、「通常のサラダ油を含む食事と比較して、体の数値がどう変化したか」という点です。
実験の対象は、20~59歳の健常な成人男女82名。BMIが21以上という、いわゆる「ちょっと太め」の人たちです(BMI:肥満度の目安になる指数。BMI21以上は普通~肥満傾向にある人が該当)。
82名の被験者を、

A)通常のサラダ油を含む食事グループ
B)中鎖脂肪酸(ココナッツ油)を含む食事グループ

 の2グループに分け、朝・昼・夕食を3週間にわたって摂取してもらった後、「体脂肪」「体重」「内臓脂肪」「ウエスト」の変化を測定したところ、次のような結果になりました。

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    長沼敬憲

    長沼敬憲(ながぬま・たかのり)
    1969年生まれ。サイエンスライター、出版プロデューサー&エディター。30代で医療・健康・食・生命科学の分野の取材を開始し、代謝・免疫・腸などの専門領域を中心に多くの医師・研究者をインタビュー、書籍の企画編集を手がける。エディターとして累計30万部を超えた「骨ストレッチ」シリーズ、『人の健康は腸内細菌で決まる!』(技術評論社)、『医者が教える長生きのコツ』(PHP研究所)、『医師と僧侶が語る 死と闘わない生き方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などを担当。著書に『腸脳力』(BABジャパン出版局)、共著に『人生を変える骨ストレッチ』(ダイヤモンド社)などがある。

     


    最新の科学でわかった! 最強の24時間

    人間には「時計遺伝子」が存在し、その遺伝子の働きによって、起床、就寝、睡眠、食事、代謝、学習効率など、日常の行動のすべてが支配されているといっても過言ではない。代謝が進みやすい時間帯、脂肪が蓄積しやすい時間帯、集中力が高まりやすい時間帯、運動効率の上がりやすい時間帯、細胞修復の進む時間帯、体調の乱れやすい時間帯、睡眠に入りやすい時間帯……など、人の1日の行動には、それぞれ最も適した時間帯がある。さまざまな日常行動にとって一番効率のいい時間帯を理解して、どうせ同じ時間を使うなら最適な時間に行動する生活を習慣づけることをおすすめしたい。

    「最新の科学でわかった! 最強の24時間」

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