ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
THINK WILD あなたの成功を阻むすべての難問を解決する
【第1回】 2017年6月2日
著者・コラム紹介バックナンバー
リンダ・ロッテンバーグ,江口泰子

「今世紀最高のメンター」が明かすライフシフト時代で絶対に必要なスキル

「不確実な時代だからこそ、シフトのためのスキルが必要だ」
シリコンバレーから中東、アフリカ、そしてブラジルのスラム街まで、世界中のありとあらゆる国・地域で600社、1000人超の起業家を支援してきた「非営利ベンチャーキャピタル」、エンデバー。その稀有な組織を立ち上げたリンダ・ロッテンバーグは、変化の激しい時代を生きる私たちには、あるスキルが必要だという。
シェリル・サンドバーグ(フェイスブックCOO)、リード・ホフマン(リンクトイン共同創業者)、マイケル・デル(デルCEO)が絶賛する著書『THINK WILD あなたの成功を阻むすべての難問を解決する』で明かされた、ライフシフト時代を生き抜くための知恵とは?

ライフシフト時代だからこそ必要な唯一のスキルとは?

 わたしは、夢を抱く人に毎日のように出会う。

 つまり、あなたのような人たちである。あなたはカフェで働きながら、地ビールの醸造ビジネスを夢見ているかもしれない。大学を休学して、デザイン事務所を開こうと考えているかもしれない。それともデスクの前に座って、会社の売上げアップを図るアイデアをブレーンストーミングしているところだろうか。環境保護の計画を温めているところだろうか。あるいは、新しいモバイルアプリのアイデアを思いついた専業主婦か、B&B(ベッド・アンド・ブレックファスト、宿泊と朝食のみの宿泊施設)開業の可能性を探る定年退職者かもしれない。

 あなたには夢がある。だが、その夢の叶え方がよくわからない。もしくはすでに夢を実現させたものの、どうやって次のステップに発展させればいいのか悩んでいる。

 本書では、その方法をお教えしたい。

 1000人に及ぶアントレプレナーを支援して学んだ教訓を、本書ではたっぷりと紹介する。ベイン・アンド・カンパニー(戦略コンサルティング会社)とともに、数年をかけて追跡した詳細な調査結果も明らかにしよう。フォーチュン500に選ばれた会社に提供した知識や発見についても、詳しく披露したい。フォーチュン500に選ばれるような会社といえども、起業家精神をもっと発揮したがっているのだ。そして、営利型と非営利型とのハイブリッドであるエンデバーを立ち上げて(時には立て直して)急成長させた、わたし個人の波瀾に満ちた物語についても触れるつもりだ。

 何よりもこう伝えたい。あなたが今何をしていようとも、どんな事業を始めたい、または成長させたいと願っていようとも、あなたにはこの本で伝える教訓が必要だ、と。

 あなたには、アントレプレナーのように考えて行動する必要があるのだから

 1997年にエンデバーを立ち上げた当時、アントレプレナーという言葉はあまり知られていなかった。会社を創業した人たちでさえ、あまり使わなかった。「(仕事を)引き受ける」という意味のフランス語から派生した起業家精神(アントレプレナーシップ)という言葉は――そして同じような意味を持つ他の言葉も――、アカデミックな概念としては存在しても、ほとんどの国であまり使われていなかった。アメリカ人でさえ、起業家精神を、急成長を遂げた(そしてまたたく間に破綻に追い込まれた)、“ごく一部の企業の創業者”だけに当てはまる特殊な概念と捉えていたのである。つまり“技術系の若い男性創業者”という意味である。

 だが、このステレオタイプはもはや当てはまらない。今日、起業家精神とは「テック系の企業を立ち上げる」という狭い意味ではなく、「大胆な事業を立ち上げる」という意味で使われる。地域社会をよくするプロジェクトも、自宅の地下室でつくった手芸品を売り出すことも、家族経営の店を近代化する試みも、企業内で新事業を提案する動きも、すべて起業家精神である。アイデアを練り、批判をものともせず、支持者をプロジェクトに引き込んで、挫折を乗り越える術は、どんな種類の仕事にも必要になる

 起業家精神とは「迅速に動いて創造的破壊をもたらす、楽観的な原動力」を指し、21世紀の頼れる問題解決テクニックになった。外交官や資本家、軍人、あるいは政治家が活躍しやすい時代があったならば、現代はアントレプレナーの時代である。

 そう聞いても、ぴんと来ないかもしれない。だが、オンライン画面をスクロールするか、企業の年次報告書を斜め読みするか、大学に足を踏み入れるか、学校に子どもを送り迎えするママ友の会話を聞いてみればいい。誰もがみな、破壊をもたらす原動力になる方法について話し、新しいアプローチを試し、変化を起こす行為者になろうとしている。

 ソーシャルニュースサイト「レディット」を創業したアレクシス・オヘイニアンは、最近の現象をこんなうまい言葉で捉えた。「今日、『スタートアップを立ち上げたんだよ』という言葉は、『ロックバンドをやってるんだよ』に代わる表現である」。今日のボーイスカウトにはアントレプレナーという技能の分野があり、マテル社ではアントレプレナーのバービー人形を発売している!

 こうした変化の裏にはいろいろな理由が複雑に絡みあっているが、結局はひとつの事実に集約される。つまり、「現代は不確実な時代だ」という事実である。経済も企業も仕事も、不安定で不確実である。「変化する」ということ以外に、確実なものはない。自分を改革しつづけるスキルなしには、もはや生き残れない。ある程度のリスクを負わなければ、どんな人でも取り残されてしまう。

 だが、朗報もある。人は誰でも変化をもたらす行為者になれることだ。資格は必要ない。ドレスコードも必要ない。無記名投票も行われない。

 誰でも、起業家精神を発揮することができるのだ。

スペシャル・インフォメーションPR
  • ダイヤモンド・オンライン 関連記事
    借りたら返すな!

    借りたら返すな!

    大久保 圭太 著

    定価(税込):本体1,500円+税   発行年月:2017年7月

    <内容紹介>
    会社がつぶれないためには、会社に「お金」があればいい。つぶれない会社に変わるための「銀行からの調達力を上げる7つのステップ」や「儲ける会社がやっている6つのこと」、「つぶれそうな会社でも、なんとかる方法」などを紹介。晴れの日に傘を借りまくり、雨になったら返さなければいい、最強の財務戦略を指南する。

    本を購入する
    ダイヤモンド社の電子書籍

    (POSデータ調べ、8/13~8/19)



    リンダ・ロッテンバーグ(Linda Rottenberg)

    エンデバー(Endeavor)共同創業者兼CEO。
    1997年、エンデバーを設立。以来、4万人を超える起業家と面談、審査の末1000人以上の起業家を支援し、その起業家たちが生み出す価値は年間70億ドル、これまでに生み出した雇用は40万人を超える。タイム誌「21世紀のイノベーター100人」、U.S. News誌「アメリカのベストリーダー」の1人に選出。
    起業家精神、新興市場、技術革新、リーダーシップについて、最もダイナミックな専門家だとみなされていて、フォーチュン500に名を連ねる企業からも講演の依頼が引きも切らない。また彼女とエンデバーの事例は、ハーバード・ビジネススクールやスタンフォードなどで、ケースとして扱われている。数々の通り名が存在するが、その中でも特筆すべきものはトーマス・フリードマンによるもので、彼はリンダのことを、ベンチャーキャピタリストならぬ、人類初の「“メンター”キャピタリスト」だと名づけた。
    夫はベストセラー作家でニューヨーク・タイムズ紙コラムニストのブルース・ファイラー。夫、双子の娘とともにニューヨーク、ブルックリンに住んでいる。

    江口泰子(えぐち・たいこ)

    法政大学法学部卒業。編集事務所、広告企画会社を経て翻訳業に従事。主な訳書に『道端の経営学』(ヴィレッジブックス)、『ビッグバン・イノベーション』『考えてるつもり』(ともにダイヤモンド社)、『使用人たちが見たホワイトハウス』(光文社)、『ケネディ暗殺 50年目の真実』『21世紀の脳科学』(ともに講談社)、『マイレージ、マイライフ』(小学館)、共訳に『真珠湾からバグダッドへ』(幻冬舎)など。


    THINK WILD あなたの成功を阻むすべての難問を解決する

    600社、1000人超の起業家を支援してきた
    伝説の非営利ベンチャーキャピタル、エンデバー(Endeavor)。

    シリコンバレーから中東、アフリカ、そしてブラジルのスラム街まで、
    ありとあらゆる場所で夢に向けてもがく人たちを、
    事業の立ち上げ(スタートアップ)から事業拡大(スケールアウト)まで幅広く支援を行う
    「世界最大の起業家コミュニティ」だ。
    創業から20年を迎えた2017年3月には、
    松本大氏、孫泰蔵氏らが中心となり日本でも活動を本格化させ、注目を集めている。

    そんな稀有な組織を立ち上げた稀有な創業者兼CEO、
    リンダ・ロッテンバーグが初めて明かす「アイデアを形にする方法」をまとめた
    『THINK WILD あなたの成功を阻むすべての難問を解決する』から、
    そのエッセンスをご紹介しよう。

    「THINK WILD あなたの成功を阻むすべての難問を解決する」

    ⇒バックナンバー一覧