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「座禅でスッキリ」はセロトニンのはたらき

竹内有三 [医療ジャーナリスト]
【第50回】

 朝、最寄りの禅寺で座禅を組んでから出社する――。近頃、そんなサラリーマンやOLが増えています。東京・広尾にある香林院の朝座禅に参加している人たちに話を聞いてみました。「毎日、常に前向きな気持ちで仕事に入れるようになった」「つまらないことで考え込まなくなった」などなど。とりあえず、ストレス解消にはかなり役立っているようです。

 「苦しいときの神頼み」と笑うことなかれ。実は座禅が心のリラックスを導き、心身の元気を生み出す生理メカニズムは科学的にも明らかになっているのです。そのカギはセロトニンと呼ばれる神経伝達物質が握っています。

 神経伝達物質とは、体の内外からのさまざまな刺激に反応して、その情報を脳内の必要な場所(神経細胞)に運んでいる物質のこと。代表的なものとしては、ほかにドーパミン、ノルアドレナリンなどがあります。

 ドーパミンはやる気などに反応する物質ですが、過剰に分泌されつづけると暴走し、依存症や過食症につながります。ノルアドレナリンはストレスに反応する危機管理物質。これも強いストレスが続いたりして増えすぎると、パニック障害やうつなどの症状を引き起こします。

 注目のセロトニンは、この両者の暴走を抑え、程良くバランスをとって心を安定させる働きを持っています。いわばオーケストラのコンダクター。それがストレス解消に結びついていくのです。

 セロトニン研究の第一人者である有田秀穂先生(東邦大学医学部教授)は、このセロトニンの分泌を促して活性を高める原動力が、腹式呼吸などリズム性の運動にあることを突き止めました。そして、この腹式呼吸こそ、まさに座禅そのものなのです。

 座禅はお寺に行かなくても、家でひとりでもできます。座り方など形にあまりとらわれる必要はなく、大切なのは呼吸の仕方。まず、ゆっくり息を吐き切ってから、吸います。こうすることで自然に腹筋を意識した呼吸になっていきます。これを数でも数えながらリズミカルに繰り返してください。また、目は開けて行うようにします。

竹内有三(医療ジャーナリスト)
 

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竹内有三 [医療ジャーナリスト]


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