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シネマで学ぶ組織論

逃亡者――権威を考える

林 恭子 [グロービス経営大学院教員]
【第5回】 2009年8月12日
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グロービス・マネジメント・スクールで教鞭をとる林恭子氏が映画を切り口に、組織論の様々なテーマやフレームワークを紹介する連載。第5回は、トミー・リー・ジョーンズがハリソン・フォードを追うサスペンス・アクションの名作「逃亡者」で、権威について考える。

上司に従うのはなぜ?

逃亡者 ブルーレイ 4,980(税込) DVD 2,100(税込) ワーナー・ホーム・ビデオ

 こんにちは。林恭子です。いよいよ日本の夏到来の季節を迎えましたね。今年は梅雨がずっと続いているような曇天模様ですが、皆さん、いかがお過ごしですか。

 さて、唐突ですが、皆さんには上司はいますか?

 トップの経営者でない限りは、きっとほとんどの方に、少なくとも1人はいらっしゃるでしょうね。では、皆さんは上司からの命令に従っていますか。これも、ほとんどの方はYesと答えるかもしれません。でも、なぜ皆さんは上司の命令に従うのでしょう。

 そんなこと、真面目に考えたこと、きっと少ないですよね。でも、改めて考えてみると、一体なぜか。上司が偉いから?怖いから?権威があるから?今日は、そんな素朴な疑問について、考えてみたいと思います。

 今日ご紹介する映画「逃亡者」は、1993年公開の作品。60年代にアメリカで放映された人気テレビドラマの映画化で、無実の罪を着せられ逃亡する医師キンブルをハリソン・フォードが、彼を追う連邦保安官補ジェラードをトミー・リー・ジョーンズが演じています。

 その年のアカデミー賞で、トミー・リー・ジョーンズが助演男優賞を受賞したので、記憶にある方もいるかも知れませんね。

威圧的で強引な上司ジェラード

 シカゴの名門病院の優秀な医師キンブルは、最愛の妻を何者かに殺され、かつ妻殺しの濡れ衣を着せられ、有罪の判決を受けてしまいます。苦悩するキンブルを乗せた車は刑務所へと向かいますが、途中、移送車の中で他の受刑者達が暴れ、車は道路から転落。そこへ列車が突っ込み、命からがら難を逃れたキンブルは、意図せず、囚われの身から放たれるのです。

 彼の頭にあるのは、一体なぜ、妻があのような悲劇に見舞われたのか、その真相を突き止めることだけ。怪我、飢え、そしていつまた捕らえられるか分からない恐怖と戦いながらも、1人、真犯人を追及する。キンブルの「逃亡者生活」がこうして始まるのです。

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林 恭子 [グロービス経営大学院教員]

グロービス経営大学院教員・(株)グロービス 経営管理本部 本部長。筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程前期修了。モトローラにてOEMを担当した後、ボストン・コンサルティング・グループの人事担当リーダーとして幅広く人材マネジメントに携わる。現在はグロービスにて経営管理全般を統括、兼任でグロービス経営大学院の教員としてリーダーシップ、ダイバーシティマネジメント、キャリア開発等の領域を担当。企業研修、講演も多数。共著書に『【新版】グロービスMBAリーダーシップ』(ダイヤモンド社)、『「変革型人事」入門』(労務行政)、『女性プロフェッショナルたちから学ぶキャリア形成』(ナカニシヤ出版)。
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グロービス・マネジメント・スクールで教鞭をとる林恭子氏が映画を切り口に、組織論の様々なテーマやフレームワークを紹介する。(グロービス・グループ「GLOBIS.JP」の提供)

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