キャリアプランはマネープランに先立つ!
働き方をふたりで話し合おう

 というわけで、私はだんぜん「共働き派」である。でも、あなたの働き方はあなた自身の希望を最優先に、夫婦がもっとも満足できる形を選ぼう。

 大学時代の女友達は金融機関で12年働き、ばりばりのキャリアを積んだが、結婚と同時に退職。もともと家でゆっくりするのが好きだったので、家事と子育て、お茶やお花の習い事を優雅に楽しんでいる。

 別の友人はずっと仕事を続けたいと考えていた。夫の海外赴任が決まって「ついてきてほしい」といわれたとき残って仕事を続けることを選んだ。そして数年間の別居生活の後、離婚。彼女にとって仕事は自分を表現する大切な手段だったが、夫はついに理解できなかった。

 いちばん大切なのは、妻自身が「自分はどういう生き方をしたいか」をじっくり考えて答えを出すこと。選択肢はたくさんある。答えが出たら夫にきちんと伝える。夫は妻の話を聞こう。

 夫も妻に自分がどんな家庭を望んでいるか、妻に何を期待しているか率直に話そう。

「相手はこう考えているはず」「私の気持ちは分かってくれているはず」と思っていても、そうでないことがきわめて多い。

 きちんと伝え、きちんと聞いて、ふたりが納得できる答えを見つけるのだ。そして、いったん決めたことでも後から変更していい。社会が変わり、年齢をかさねると、望む生き方が変わることはよくある。