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効率よく短期集中で覚えられる7日間勉強法
【第11回】 2017年7月7日
著者・コラム紹介バックナンバー
鈴木秀明

「南鳥島」は日本最東端の島で、最南端の島は「○○島」である

新刊効率よく短期集中で覚えられる7日間勉強法は、東大を独学で現役合格し、年間50以上、累計500超の資格を取得してわかった超合理的な方法を網羅しています。「時間をかけずに短期集中で勉強し、しっかり結果を出せる」――それが、「7日間勉強法」。どんな勉強にも応用できる、この短期集中のサイクルを一部抜粋して紹介していきます。

「えーっ!?」と驚く箇所を
重点的にやる

 勉強をしていると、自分の想像や今までの常識とは違い、「えーっ、そうだったんだ!?」と驚くような箇所が出てくることがあります。そのように思うということは、イコール、わかっていないということです。そういう箇所には、連載第6回で話したように、緑色の付箋をつけておき、重点的に勉強してどんどんつぶしていくようにします。

 どのようなケースを指すのか、一例を挙げてみましょう。

 小笠原諸島に、「南鳥島」という島があります。「南」という字がついているので、「日本最南端の島」と思い込む人もいますが、正しくは、「南鳥島」は日本最東端の島。ちなみに、最南端の島は「沖ノ鳥島」です。

引っかけ問題に用心する

 繰り返しになりますが、試験勉強とは、「自分の今の力量・知識量」と「合格ライン」のギャップを埋めていく作業です。自分の思い込みで間違った理解をしている箇所こそ、まさにそのギャップですから、そこを優先的に埋めていくようにしましょう。

 なかには、「自分の考えでは絶対こうであるはずだ」と思えるような場合もあるかもしれません。たとえば、カラーコーディネーター検定の配色の問題など、正解の根拠がわかりづらい試験では自分の好みやセンスを主張してしまいたくなることもありますが、試験に合格するためには作問者・採点者の求める解答を優先するべきなのです。

 また、多くの人が「えーっ、そうなの!?」と思ってしまう箇所というのは、事実とは違う理解・認識をしている箇所であり、そういう箇所は、「引っかけ問題」として出題される可能性が高いのです。作問者側からすれば、「間違えやすい問題」をつくりやすい箇所ということです。「ここは自分に限らず、ほとんどの人が誤解しているのでは」と思えるような箇所こそ、とくに注意して覚えるようにしましょう。

 ところで、難しい問題というと、「マニアックな、誰も知らないような知識を問われる問題」「非常に複雑な知識や考え方が必要とされる問題」を思い浮かべてしまいますが、「明らかに正解はAだと思われるのに、実はBが正解である」というような引っかけ問題のほうが難しく、やっかいです。

 例を挙げてみましょう。

〈世界遺産検定 1級 2010年7月 問題5〉
ユネスコはMAB計画に基づき、加盟国には、国内に「生物圏保存地域」を設けることを求めている。日本は生物圏保存地域を4件設けているが、そのうち2件は世界遺産に登録されている地域を含んでいる。それは「屋久島」ともうひとつはどこか選びなさい。
(1)知床 (2)日光の社寺 (3)白神山地 (4)紀伊山地の霊場と参詣道

 「生物圏保存地域」という言葉から、多くの受験者は自然遺産である「知床」か「白神山地」かで迷ったのではないかと想像されるのですが、実は正解は、自然遺産ではなく文化遺産である「紀伊山地の霊場と参詣道」でした。その構成資産である大峯山を含む「大台ヶ原・大峯山・大杉谷」が日本の生物圏保存地域として登録されているのがその理由です。

 世界遺産検定は、公式過去問題集で全問題の正答率が公表されており、20%を下回る問題は珍しいのですが、この問題の正答率は6.4%というきわめて低い結果になっています。

 いかにも引っかけだと思うような選択肢が一つだけあからさまに存在しているのではなく、「(1)か(3)だろうけど、どっちだ?」と考えてしまう問題になっているため、ほとんどの人は早い段階であっさりと(4)を検討対象から外してしまったのでしょう。

 多くの人が勘で答えるしかないような難問は答えがばらけるので、正答率は四択問題だと25%程度に落ちつきますが、この世界遺産検定のような問題だと、多くの人が間違った選択肢を選んでしまうため、正答率は1桁になってしまうこともあります。このように、「えーっ!?」となる「引っかけ問題」は要注意ポイントであると同時に攻略情報の宝庫でもあるので、重点的に取り組みたいところです。

【参考文献】
『世界遺産検定公式過去問題集 2010年7月[2級・1級]/2009年6月[1級]編』世界遺
産検定事務局編著、世界遺産アカデミー監修、毎日コミュニケーションズ

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鈴木秀明(すずき・ひであき)

資格・勉強コンサルタント。
1981年8月4日富山県生まれ。高校時代は塾・予備校に通わず、独学で東京大学理科一類に現役合格。東京大学理学部卒業。東京大学公共政策大学院修了。
24歳でAll About「資格」ガイドに就任。行政書士、中小企業診断士、気象予報士、証券アナリスト、宅地建物取引士、1級FP技能士をはじめとした500を超える資格をすべて独学で取得。年間50以上のペースで資格を取り続けている。
資格ガイドブック『最新最強の資格の取り方・選び方全ガイド』(成美堂出版)を毎年監修するほか、「日経ビジネスアソシエ」「プレジデント」といったビジネス誌の資格特集の監修、フジテレビ系「笑っていいとも!」「アウト×デラックス」のテレビ出演など、メディア出演実績はのべ200回以上。
資格試験の試験機関へのコンサルティング・プロモーション支援や、テレビのクイズ番組への問題作成支援などの活動も行う。また、ベネッセ「進研ゼミ中学講座」にて入試直前期勉強特集に先生役として登場するなど、試験直前追い込み期の勉強や、短期集中型の超効率勉強のスぺシャリストとして多方面で活躍中。


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