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【第2回】 2011年7月21日
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中野晴啓 [セゾン投信社長],竹川美奈子 [ファイナンシャル・ジャーナリスト]

これを知らないから損をする!
投資信託を買う人が陥りがちな残念な7パターン
中野晴啓×竹川美奈子 特別対談~投資信託に興味を持ったら、絶対に知っておきたいこと

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業界のウラオモテを知り尽くしたプロであるお二人、『投資信託は、この8本から選びなさい。』の著者、セゾン投信社長の中野晴啓さんと、『投資信託にだまされるな![新版]』の著者、フィナンシャル・ジャーナリストの竹川美奈子さんが、投資信託について徹底討論。
前回は、投資信託を販売する金融機関の窓口の問題点をあげましたが、今回は投資家が陥りやすい投資信託選びの残念な行動パターンについて。ちょっと辛口な提言で、耳が痛い人もきっと多いはずですが、この行動をしないことで、投資信託で失敗することも断然少なくなるはずです!

投信を購入する人が陥りがちな残念な7パターン

中野晴啓(なかの はるひろ) セゾン投信株式会社 代表取締役社長 公益財団法人セゾン文化財団理事、NPO法人元気な日本を作る会 情報発信局長。1963年東京生まれ。大学卒業後現クレディセゾン入社、債券を中心に資金運用に従事。2006年セゾン投信(株)を設立、2007年4月 より現職。著書に『運用のプロが教える草食系投資』(共著:日本経済新聞出版社)、『積立王子の毎月5000円からはじめる投資入門』(中経出版)などが ある。
セゾン投信 HP http://www.saison-am.co.jp/ 個人ツイッター http://twitter.com/halu04

中野 日本国内で設定・運用されていて個人が買える投資信託の本数は2011年の1月末時点で2621本もあります。このうち私が考える「買っても良い投資信託」の本数は実はたった8本しかありません。

 私が考える買っても良い投資信託の条件は国内外のさまざまな資産に分散投資していること、過去1年間資金が純増傾向にあること、購入時手数料が0円、いわゆるノーロードであること、積立投資が可能であること、信託期間が無期限であること、そして分配金を再投資してくれること、という6つです。たったこれだけの条件しかないのに、それに当てはまる投資信託は8本しかなかった、という……。

竹川 なるほど。私は、できる人であれば、国内外のさまざまな資産に投資する投信を自分で組み合わせるのもありだと思っています。ですから、買える投信はもう少し多くなりますね。

 ところで、中野さん。投信を買う前にぜひ覚えておいていただきたい「投信を購入する人が陥りがちな残念な7つのパターン」というのを考えてみたのですが。

中野 残念な7パターン、ですか?

竹川 要は、投資信託を選ぶ場合にやってはいけないタブー集のようなものですね。

中野 具体的にはどんなことなのでしょうか?

竹川 まず、資産配分が偏ってしまっているということです。たとえば日本株に投資している方というのは、なぜか日本株ばかりに投資したがる傾向があります。

 ほかにも、投資信託でも新興国株ファンドばかり複数持っていたり、海外債券ファンドなら海外債券ファンドばかりというような具合です。同じ資産クラスに投資していても、何本か持っていれば、それで分散投資していると思ってしまうんですね。

中野 それは大いなる勘違いですね。いくら違う運用会社だったとしても、投資している資産クラスが同じだと、ほとんど分散投資効果を期待することはできません。やはり国内外の資産にバランスよく投資する必要があります。その意味でも、私は1本を選ぶだけで世界に分散投資できる、国際分散型ファンドがおすすめだと考えています。

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中野晴啓(なかの・はるひろ) [セゾン投信社長]

1987年明治大学卒、クレディセゾン入社。セゾングループの金融子会社にて資金運用業務に従事した後、投資顧問事業を立ち上げ運用責任者としてグループ資金の運用のほか、外国籍投資信託をはじめとした海外契約資産等の運用アドバイスを手がける。2006年セゾン投信(株)を設立、2007年4月より現職。現在も全国各地で講演やセミナーを行い、社会を元気にするための活動とともに積み立てによる長期投資を広く説き続け、「積立王子」と呼ばれている。著書に『投資信託はこの9本から選びなさい』(ダイヤモンド社)、『預金バカ 賢い人は銀行預金をやめている』(講談社+α新書)ほか多数。

竹川美奈子 [ファイナンシャル・ジャーナリスト]

LIFE MAP,LLC代表。出版社や新聞社勤務などを経て独立。99年ファイナンシャルプランナー資格取得。新聞や雑誌などを中心に執筆活動を行ういっぽう、投 資信託やETF、確定拠出年金セミナーなどの講師を務める。
公式サイト http://www.m-takekawa.jp/
個人ツイッター http://twitter.com/minakotakekawa

 


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書籍の書き手「著者」。このそれぞれの分野のスペシャリストが、もうひとりのスペシャリストーー「著者」と行うクロストーク。二つの個性はいかに融合し、いかにぶつかり合うのか? 書籍編集局が運営する書籍オンラインならではの特別対談シリーズです。

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