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あなたのからだが音を奏でる「にんげんがっき」
不思議なオモチャで“心のふれあい”を取り戻す?

中島 駆 [フリーライター]
2011年7月28日
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デザインもヒト型の「にんげんがっき」。音楽に合わせて本体の頬の部分が赤く点滅する。メーカー希望小売価格3360円(税込)。

 人のからだを楽器にしてしまう――そんなユニークなオモチャが人気だ。その名も「にんげんがっき」。ストレートなネーミングだが、デザインも手足を大の字に広げたヒト型になっている。

 遊び方はいたってシンプル。たとえば4人でプレイする場合、それぞれが「にんげんがっき」の“手足”に当たる電極スイッチを片方の手で掴む。そのうえで、空いた方の手で他の人のからだにタッチすると、「にんげがっき」から音が鳴る。タッチする時間の長さや強さによってビブラートがかかったりするなど、お互いのからだを使って、音やリズムをコントロールできる感覚が新鮮で面白い。

 「人の肌に触れると、本体から微弱な電流が流れて体内を通電し、音を奏でる仕組みになっています。身近なところで言うと、体脂肪計などと同じ仕組みを利用しているんです」(発売元のタカラトミー広報部)

 “タッチし合うと音が鳴る”というだけでも十分にインパクトがあるが、“がっき”と銘打たれているだけに、もちろん演奏にもチャレンジできる。

 「にんげんがっき」では「えんそうモード」「へんしんモード」「ドラマーモード」という3種類の遊び方が選べる。たとえば「えんそうモード」には、「大きな古時計」「もりのくまさん」といったメジャーな楽曲10曲が収録されている。はじめにデモ演奏が流れるので、プレイヤーはそのリズムに倣ってお互いのからだにタッチし合う。“タッチする”という単純な動作だけなのだが、まるで自分が指揮者になったかのような気分を味わえるから不思議だ。

 「演奏の難易度や接点の感度などの調整が、最も苦労した点です。演奏するのが難しいと、お子様やお年寄りが気軽に遊べなくなってしまうので、できる限りわかりやすい操作を重視しました」(同)

 既存の楽曲をなぞるだけでは物足りないという向きには、「ドラマーモード」がお薦めだ。こちらのモードでは、触れる相手の組み合わせによって音色が異なるように設定されている。バスドラム、シンバル、スネア、ハイアットなど、7種類の音を使い分けることができるので、タッチする順番を考えて自分たちだけのオリジナル演奏を“作曲”することも可能だ(と言っても、お互いのからだを適当にタッチし合っているだけでも十分に楽しい)。

 実際に遊んでみて感じるのは、スキンシップの大切さに改めて気づかせてくれる点だろう。人と人との絆が薄くなったといわれる昨今、家族同士でさえも、肌を触れ合う機会というのは少なくなってきてはいないだろうか。

 触れ合うことで音楽を奏でる「にんげんがっき」――親しい人たちとの“心のふれあい”を再確認するツールとして活用するというのもいいかもしれない。

(中島 駆/5時から作家塾(R)


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