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China Report 中国は今

このごろ上海で流行るもの――消費者の関心は徹底した「健康」「絶対安心の手作り」へ

姫田小夏 [ジャーナリスト]
【第81回】 2011年8月12日
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 1人当たりGDPが1万ドル突破(08年)した上海が、一大消費地として成長を続けている。市街地で目にする消費の実態は、民度の高まりとともにワンランク上の生活を渇望する現状を示唆している。今、上海の居住者は何を欲しがっているのか、その社会的背景にあるものは何なのかを探った。

 先頃、日経BP社が「2011年中国ヒット商品ベスト25」をまとめたが、そのベスト10が7月2日の日経新聞に掲載された。ランキングからは、時代性と社会背景が読み取れ大変興味深い。上海においてもこれらは確かに人気アイテムだと言える。

1位 新浪微博(ミニブログ)
2位 iPhone
3位 団購(グルーポン)
4位 喜羊羊与灰太狼(アニキャラ)
5位 雲南白薬牙膏(薬用歯磨き粉)
6位 LOCK&LOCK(収納容器)
7位 85度C(ベーカリーチェーン)
8位 豆乳メーカー
9位 ミドルクラスSUV
10位 コラーゲン(フェイスマスクほか)
(7月2日付け日本経済新聞より)

 1位の新浪微博は、中国版Twitter。中国では微=ミニ、博客=ブログを現す。2011年上半期、中国のミニブログのユーザーは1億9500万人となり、前年同期の6331万人から倍増した。有名人では、中国女優の姚晨が900万人を超えるフォロワーをつけトップ、台湾の女性アナウンサーの徐熙◯(○は女偏に弟)が800万人で2位にランキングされている。

 2位はiPhoneだが、上海でもiPhoneのみならずアップル製品を携帯することは若者の憧れだ。最近、安徽省の高校1年生が「iPad2」欲しさに自分の腎臓を売ったニュースは記憶に新しい。中国では、「iPhone4G」は6000元~7000元台(約7万5000円~約8万7500円)、「iPad2」は4000元~6000元台(約5万円~約7万5000円)で販売されており、非常に高価な製品と受け止められている。

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姫田小夏 [ジャーナリスト]

ひめだ・こなつ/中国情勢ジャーナリスト。東京都出身。97年から上海へ。翌年上海で日本語情報誌を創刊、日本企業の対中ビジネス動向を発信。2008年夏、同誌編集長を退任後、「ローアングルの中国・アジアビジネス最新情報」を提供する「アジアビズフォーラム」主宰に。語学留学を経て、上海財経大学公共経済管理学院に入学、土地資源管理を専攻。2014年卒業、公共管理修士。「上海の都市、ビジネス、ひと」の変遷を追い続け、日中を往復しつつ執筆、講演活動を行う。著書に『中国で勝てる中小企業の人材戦略』(テン・ブックス)、共著に『バングラデシュ成長企業 バングラデシュ企業と経営者の素顔』(カナリアコミュニケーションズ)。

 


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90年代より20年弱、中国最新事情と日中ビネス最前線について上海を中心に定点観測。日本企業の対中ビジネスに有益なインサイト情報を、提供し続けてきたジャーナリストによるコラム。「チャイナ・プラス・ワン」ではバングラデシュの動向をウォッチしている。

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