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「なでしこ特需」は北京五輪や南アW杯を上回る!?
消費マインドを爆発させる経済効果の真の“期待値”

宮崎智之 [フリーライター]
2011年7月29日
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「2011 FIFA女子ワールドカップ」で世界一に輝いた日本代表「なでしこジャパン」の快挙に、日本中が沸いている。関連グッズが飛ぶように売れる“特需”もすでに起こっており、その経済効果を1兆円と分析する声もある。「なでしこ特需」は、東日本大震災で落ち込んでいた日本人の消費マインドを上向かせる起爆剤となるだろうか。盛り上がる世間の“期待値”は、果たして行き過ぎか、それとも現実的なのか。(取材・文/プレスラボ 宮崎智之)

なでしこフィーバーが止まらない!
「経済効果1兆円」という仰天試算も

 ドイツで開催された「2011 FIFA女子ワールドカップ」。決勝戦で強豪アメリカをPK戦の末に下し、初優勝を成し遂げた「なでしこジャパン」に称賛の声が集まっている。

 男子、女子を問わず、W杯での優勝は日本サッカー界始まって以来の快挙である。帰国した「なでしこ」のメンバーには取材陣が殺到し、報道は過熱。東日本大震災以降、暗いニュースが続いていた日本社会にとって、久々の明るい話題となった。

 金銭面や練習環境には決して恵まれていなかったにもかかわらず、偉業を成し遂げた彼女たちに励まされた被災者も多い。Twitterを通してのトラブルで謝罪に追い込まれた選手もいたが、大会閉幕から2週間が経った今でも、「なでしこフィーバー」が収まる気配はない。

 もちろん、日本経済への影響も計り知れない。テレビCMの好感度調査などを行なっているCM総合研究所では、その経済波及効果を1兆円と試算している。同研究所によると、「ユニフォームなど関連グッズや関連書籍の売り上げに加え、メンバーのCM起用、それに伴う消費の盛り上がりなどが考えられる」とのことだ。

 実際に、「なでしこジャパン」のオフィシャルスーツに問い合わせが殺到するなど、すでに“特需”が起きていることは報道されているとおり。民主党政権による景気対策が目に見えた成果を出せない印象が強いなか、「なでしこ」の快挙は国の景気対策よりも強い爆発力で消費を押し上げるのではないかと、期待されている。

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宮崎智之 [フリーライター]

フリーライター。1982年3月生まれ。地域紙記者を経て、編集プロダクション「プレスラボ」に勤務後、独立。男女問題や社会問題、インターネット、カルチャーなどについて執筆。
ツイッターは@miyazakid
 

 


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