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三洋電機の白物家電売却で
激化する東南アジア市場

週刊ダイヤモンド編集部
2011年7月29日
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ハイアールブランドになる見込みの三洋電機の洗濯機「AQUA」
Photo:JIJI

 パナソニックが、子会社の三洋電機の洗濯機と冷蔵庫の両事業を、中国の家電大手、海爾集団(ハイアール)に約100億円で売却することが明らかになった。

 2012年1月に行うパナソニックとパナソニック電工、三洋電機を一体化するグループ再編に向けて、最大の重複事業である白物家電の整理を行う。三洋の持つ日本と東南アジアの洗濯機と冷蔵庫関連の子会社9社の全株式をハイアールに譲渡し、国内約300人、海外約2000人の合計約2300人の従業員の大半もハイアールに移る見込みだ。

 なぜ、ハイアールか。もともと三洋とハイアールの関係は深い。

 互いの販売網や製造拠点を活用し合ったり、三洋の部品・部材をハイアールの家電に独占供給するなどで02年に包括提携。ただし、成果は上がらずこの提携は解消した。しかし、07年に冷蔵庫事業について新たに合弁会社、ハイアール三洋エレクトリックが設立され、「こちらは成果が上がっていた」(三洋幹部)。三洋が開発と設計を行い、ハイアールが製造を担当する、いわゆるファブレス化が成功した理由だという。

 そして、冷蔵庫だけでなく洗濯機事業も加えたいとハイアールは以前から考えていた。それらが今回の伏線にあったというわけだ。

 この売却により海外市場での白物家電の攻防が激化する。ベトナムなど三洋が強い東南アジアをハイアールが押さえるからだ。ライバルをあえて巨大化させる今回の売却策、「フィリピンやマレーシアなどでは負けていない」とパナソニックは強気だが、白物家電は利益を稼ぐ事業だけに今後の行方に要注目である。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 藤田章夫)

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