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あなたも“超長期保存備蓄品”を欲しくないか?
「25年保存食」「10年水」「20年乾電池」が人気沸騰

大来 俊
2011年8月1日
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 震災を機に「我が家(我が社)の備蓄品は大丈夫か」と、確認した人も多いだろう。筆者もその口だが、ことごとく消費期限が切れていたのには愕然とした。缶詰もカップ麺もミネラルウォーターも、1、2年がタイムリミットなのだ。慌てて買い換えたものの、今後定期的に「更新」するのは面倒。また忘れて、無用の長物にもなりかねない。

洋風とり雑炊は1缶の内容量が380gで約10食分。価格は2缶セットで1万6170円(税込)。

 そんな面倒くさがり屋で忘れっぽく、でも不安いっぱいの筆者のような人間にピッタリなのが、「超」長期保存型の備蓄品だ。保存食では、セイエンタプライズ(東京都千代田区)が米国の凍結乾燥食品大手・オレゴンフリーズドライ社と提携し、1978年から販売している「サバイバルフーズ」が有名である。

 水分の98%を除去するフリーズドライ(凍結乾燥)製法で作り、封入する缶内は窒素充填や脱酸素剤により酸素を98%取り除き、確実に密封することで、25年の保存を可能にした。まさに保存食の王様だ。メニューは、クラッカーから、シチューや雑炊などを揃える。

 しかも、どれもが本格的で非常に美味と、料理研究家などの評価は高い。価格は、たとえばチキンシチューとクラッカー60食分(4人家族で5日分)のセットで3万9060円(税込)。オレゴンフリーズドライ社は米軍やNASAに凍結乾燥させた日常食や宇宙食を供給するなど、信頼性を担保する実績もある。

 シチューや雑炊は熱湯を加えるか、水を加えて火にかけてから食べるのがベストだ。ただ、水を加えるだけでも、シチューや雑炊に復元できる。また調理用の水を確保できなければ、そのままかじっても、「15~30秒程度で唾液だけで復元でき、充分に美味しく食べられる」(セイエンタプライズ広報)。

 ただし、震災後は注文が殺到し、現在品薄状態が続く。3月からの3ヵ月間の売り上げは、実に前年比3倍に達した。「シチューとクラッカーのセットは何とか販売可能だが、雑炊は品切れで、今注文を受けても納品は秋以降になる」(同)

いのちの水10年はアルミボトルに満水充填し、容器内に劣化の原因となる気体を残さない。

 一方、備蓄品の定番であるミネラルウォーターも超長期保存型がある。ピュアウォーターサービスが販売する「いのちの水」(500ml×24本ケース/7056円・税込み)で、消費期限は通常が1、2年、長くても5年なのに対し、最長クラスの10年を誇る。

 主に海水の淡水化などに使う「逆浸透膜方式」で不純物を除去して純水に近い状態にし、アルミボトルの容器で酸素と光を徹底的に遮断している。劣化要素を除き、長持ちさせているのだ。こちらも震災を契機に、放射能問題もあり人気が沸騰。震災後3ヵ月は前年比250%の2万ケースを売り上げた。

通常の電池は使用前でも放電し劣化するが、水電池NOPOPOは注水前は放電しないため、長期保存が可能。

 ところで、乾電池にも使用期限があるのをご存知か? 一般的にマンガン電池は2~3年、アルカリ電池は5年が期限。期限切れでも使えなくなることはないが、パワーは落ちる。高温高湿など過酷な環境だと劣化はさらに早い。

 しかし、乾電池にも超長期保存できるタイプがある。事務用品製造販売のナカバヤシが8月上旬に発売する「水電池NOPOPO」(3本パック、630円・税込み)で、使用期限は20年だ。理科の実験に出てきそうな非常に不思議な仕組みで、付属のスポイトで+極側にある注水口からごく少量の水を入れると、化学反応が起こり、発電するという。水がなければジュースでもビールでも唾液でもいいそうだ。

 製造元は日本協能電子で、もともと2009年からナカバヤシの子会社がOEM供給を受け、販売していた。それを震災後の需要と世の中への貢献を考慮し、親会社のナカバヤシが販路を拡げ、改めて新発売する。販売目標数は年間100万個。ネット通販のほか、家電量販店、文具店、ホームセンターなどの店頭に並ぶ予定だ。

 超長期保存型備蓄品のネックは、初期コストがやや割高なこと。ただ、従来の備蓄品は1~数年ごとの更新が必要なので、長い目で見ればお得だ。意識が高まっている今こそ備蓄品も超長期バージョンにリフレッシュして、災害の保険としたい。

(大来 俊/5時から作家塾(R)


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