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カイゼン!思考力

たしかに気の毒ではあるけど――同情論証

嶋田 毅 [グロービス 出版局長兼編集長、GLOBIS.JP編集顧問]
【第59回】 2011年8月5日
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陥りがちな思考の罠に迫る「カイゼン!思考力」。今回は、「同情論証」を取り上げる。

――問題です

 以下のBさんの問題は何か。

A「さすがに今回はCさんのミスは庇いきれないな。前も数回同じことをしたし、会社に与える損害もかなり大きい」

B「まあ、たしかに同じようなミスをやる傾向はあるな」

A「いままでは何とか庇ってきたが、今回ばかりはきつく叱る程度では改善は見込めないと思うがどんなもんだろう」

B「うーん」

A「過去の別の例を見ても、今回は、正式に戒告処分にするのが妥当だと思う」

B「戒告か…。それだと未来永劫に記録として残るからなあ。そこまでやるのはかわいそうだよ。僕の方からもきつく言っておくから、戒告はなしにしよう。厳重口頭注意でどうだろうか」

A「……」

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嶋田 毅 [グロービス 出版局長兼編集長、GLOBIS.JP編集顧問]

東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、外資系メーカーを経てグロービスに入社、主に出版、カリキュラム設計、コンテンツ開発、ライセンシングなどを担当する。現在は出版、情報発信を担当。累計120万部を超えるベストセラー「グロービスMBAシリーズ」や、「グロービスの実感するMBAシリーズ」のプロデューサーも務める。
グロービス経営大学院や企業研修においてビジネスプラン、事業創造、管理会計、定量分析、経営戦略、マーケティングなどの講師も務める。また、オンライン経営情報誌 GLOBIS.JPなどで、さまざまな情報発信活動を行っている。


カイゼン!思考力

ビジネスパーソンが日常生活やビジネスの現場で陥りがちな思考の罠。そんな罠になぜ人ははまってしまうのか――。その謎と罠に陥らない方法に迫ります。

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