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【第1回】 2017年7月15日
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矢作直樹

「ひとり」でいるほうが良い3つのメリット

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 ひとりでいるのなら時間はたっぷりあるだろう、と考える人もいるでしょう。けれど、それはそもそも時間に対する観念の違いなのですから、たとえば、人のために一生懸命何かをすることが喜びです、という人と、自分のことしか考えない人に共有できる部分がないのと同じくらい根本的に理解してもらえないことだろうと私は思っています。

 ひとりでいる時間は、学びの時間です。情報を仕入れたり、考えたりして、終始学んでいる時間だといっても過言ではありません。

 また、情報はいろいろな方法で仕入れています。読書をして得ることもあれば、人と話すことで得られることもあります。それである情報の筋道ができると、そこからまた新しい情報が入ってくることも多々あります。つまり、ひとつを知れば、それでおしまいではなく、どんどん次が、その先が知りたくなってくるから忙しいのです。

 ですから、ひとりの時間というものの感覚を、たとえば時間を大切にしない人に理解してもらおうというのはそもそも無理なことなのかもしれません。

 ちなみに、孤独の「孤」という漢字の成り立ちを調べると「親のない子ども、みなしご」という意味が出てきます。ずいぶんと寂しい語源です。

 でも逆に、「親がいない=寄る辺がない=ひとりで強く生きる」、そんな解釈もできます。

 子どもの意志を尊重せず、自由を奪うような親は「毒親」と呼ばれますが、そんな親との離別なら、「孤=足かせがなくなって自由になる」という解釈もできるでしょう。

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    矢作直樹(やはぎ・なおき)

    1956年、神奈川県生まれ。81年、金沢大学医学部卒業。その後、麻酔科を皮切りに救急・集中治療、内科、手術部などを経験。99年、東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻および工学部精密機械工学科教授。2001年、東京大学大学院医学系研究科救急医学分野教授および医学部附属病院救急部・集中治療部部長となり、15年にわたり東大病院の総合救急診療体制の確立に尽力する。16年3月に任期満了退官。


    今を楽しむ

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